
1イーグル5バーディノーボギーでラウンドしたスコッティ・シェフラー(撮影/岩本芳弘)
「今日はアイアンの調子が良くていいショットがたくさん打てました。あと少しでカップインしそうなショットがいくつもあったし、もっと良いスコアを出してもおかしくなかった」と1イーグル、5バーディ、ノーボギーのラウンドを振り返ったシェフラー。
最終組をマキロイと回ったバーンズも「質の良いショットもたくさんあったし、良いパットもいくつか決められました。焦らずプレーできて本当に良いラウンドでした」とノーボギー、4アンダー「68」のラウンドに達成感を滲ませた。
2人はマスターズの試合中はコースの近くに家を借り一緒に過ごす間柄。今年はシェフラーが生まれたばかりの長女レミーちゃんを伴ってい
るので一緒ではないが、22年と24年シェフラーがグリーンジャケットを獲得したときには家をシェアしていた。
しかし、あいにく両年ともバーンズは予選落ち。今年ようやく長年のライバルが最終日の優勝争いに絡むことになった。
「オーガスタは素晴らしい試練の場。変化するコンディションに対応し、難易度の高いコースを攻略するだけではなく、自分へのプレッシャーを克服しなければなりません。ここで成功するには数々の難関が待ち構えています。明日どうなるか? お楽しみですね」とシェフラー。

首位と1打差の3位で最終日を迎えるサム・バーンズ(撮影/岩本芳弘)
バーンズは「最終日に優勝争いをするために練習し、一生懸命努力してきました。明日はただ自分のプレーを全うするだけです。他の選手の行動はコントロールできません。コントロールできるのは自分のプレーと態度だけ。そこに集中します」。
6年前、シェフラーがメレディスさんと結婚したときバーンズは新郎の付き添い人を務めた。そんな親友同士の間に1度だけ亀裂が入りそうになったことがある。それは5年前。
2人はライダーカップの出場枠を争っていたがキャプテンのスティーブ・ストリッカーはツアー5勝と実績で上のバーンズではなく、まだ1勝もしていないシェフラーを選んだのだ。
気まずい出来事で友情が崩れる恐れがあったが、そのとき両夫妻は電話でお互いの心境を1時間以上かけて語り合ったという。「そういう時間がなければ友情は壊れてしまう可能性があった」とシェフラー。
後にバーンズは「(選ばれなかったのは)本当に悲しいけれど、彼のためにうれしいという気持ちだった」と語っている。
複雑な状況と心境を乗り越えながら絆を深め合ったシェフラーとバーンズ。どちらが勝っても心から相手を祝福するに違いない。


