基準ヘッドは13.5度、データは実測値です

【試打クラブスペック】●ロフト角/13.5度 ●ライ角/58.5度 ●ヘッド体積/303cc ●価格(税込)/8万2500円※すべてメーカー公表値
ボールの拾いやすさにフォーカスした
GD 今回はコブラ「キングテック」ミニドライバーを分析していただきます。リッキー・ファウラーや、ゲーリー・ウッドランドのフィードバックをもとに開発されたとのことです。データから考察できることはありますか?
松尾 今まで各社からミニドライバーが出てきていますが、ロフトラインナップが11.5度と13.5度の2種が定番でした。今回のコブラは13.5度のみになっているところは特徴なのかなと。

ロフトラインナップが13.5度のみと珍しい
GD それぞれのロフトラインナップはどんな意味があるのでしょうか?
松尾 11.5度は主にティーショット用で、特に狭いフェアウェイや、左右のドッグレッグが特徴的なホールで、確実に飛ばすための用途だと思います。一方の13.5度は芝の上からも使えるように、ロフトを大きくすることでボールを拾いやすくする意図があるのかなと。
GD 今回の「キングテックミニ」は芝から打てるような性能にフォーカスしていると?
松尾 はい。しかし一般的なアマチュアでは、芝からボールを上げるのは難しいと思います。ヘッドスピードが45m/sはないと厳しいと思います。
GD ミニドライバーのもう一つの特徴は、ヘッドのサイズ感ですが、その辺りはいかがでしたか?
松尾 昨年計測したミニドライバーの中で、最もヘッド体積の実測値が小さかったのはタイトリスト「GT280」(278cc)です。
続いてテーラーメイド「r7クアッドミニ」(310cc)、キャロウェイ「エリートミニ」(342cc)という順でした。「キングテックミニ」は305ccでしたので、やや小さめの部類です。操作性の良さをよりイメージさせるための目的があると思います。

「キングテックミニ」は他社と比較しても小ぶりな部類
GD なるほど。もし松尾さんがミニドライバーを設計するとしたら、どんな性能を目指しますか?
松尾 実のところ、私は日本のアマチュアゴルファーにはあまり必要がないと思っているので、設計には前向きではないですね。
理由は現状のミニドライバーのロフトラインナップでは、フェアウェイから打つのは難しいからです。
GD 改めてミニドライバーはティーショット用というのが現実的なわけですね。
松尾 仮に距離を抑えたティーショット用のセカンドドライバーとして何かセッティングするなら、やや小さめのヘッド(440〜450cc)でロフトが大きめのドライバーを、44インチと長さを短くした方が、見た目やミートのしやすさから、やさしいんじゃないかなと考えています。
