「RBCヘリテージ」の2日目、ハーバータウン・ゴルフリンクスに驚愕のスコアが刻まれた。初日を「65」で好発進していたマット・フィッツパトリックが、この日さらにスコアを伸ばし、ボギーフリーの「63」を叩き出したのだ。通算14アンダーに達し、リーダーボードの単独首位へと一気に駆け上がった。この圧倒的なスコアの裏には、彼自身のスタッツ(データ)における劇的な変化が隠されている。

スタッツの劇的な変化と「データの裏付け」

今季のフィッツパトリックは、グリーン上でのプレーに苦しんでいた。パッティングの貢献度を示す「ストローク・ゲインド・パッティング」において、今大会前まで94位と深刻な低迷に陥っていたのだ。しかし、今大会ではそのスタッツが一転して「2位」へと急上昇を見せている。この明確な「データの裏付け」が、彼の猛チャージを何よりも雄弁に物語っている。

パッティングコーチとの「緊急会談」

この見事な復活劇をもたらしたのは、コーチとの濃密な対話だった。先週のマスターズでの不甲斐ないパットに落胆し、強いフラストレーションを抱えたまま今大会を迎えた彼は、週の初めにパッティングコーチのフィル・ケニオンと話し合いを持った。

「技術的なことなのか、ライン読みの問題なのか、何を変えるべきかを真剣に話し合う必要があった」とフィッツパトリックは振り返る。ケニオンからの具体的なアドバイスについて、彼はあえて詳細を語らず「いくつかの点に触れた」とだけ表現した。しかし、その効果は絶大だった。

「それが自分に少しの『自由』を与えてくれたように感じたんだ。その結果、ストロークに流れが生まれ、ルーティンにも流れができた。通常、私がパットを上手く打てている時はそういう状態なんだ」

頭を悩ませていた呪縛から解放され、本来の流れるようなストロークを取り戻したことが、この日のビッグスコアに直結したのである。

コースへの評価と優勝ラインの予測

画像: 14アンダーで首位で週末に向かうマット・フィッツパトリック(写真は26年WMフェニックスオープン、撮影/岩本芳弘)

14アンダーで首位で週末に向かうマット・フィッツパトリック(写真は26年WMフェニックスオープン、撮影/岩本芳弘)

また、今大会に向けてデービス・ラブIIIらが行ったコースの改修についても、フィッツパトリックは高く評価している。自身のお気に入りであるコースに「改修」の言葉を聞いた時は少し不安になったと明かすが、「グリーン上の非常に微妙な変化にとどめられており、彼らは素晴らしい仕事をした」と絶賛する。14番ホールで起きたという「ラッキーな跳ね」の幸運も味方につけ、彼はリーダーボードの頂点に君臨している。

【動画】M・フィッツパトリック自身が「ラッキー」と語った14番をプレーバック!【PGAツアー公式X】

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自身が2023年にこの大会で優勝した際のスコアは通算17アンダーだった。「今年はそれでは足りないかもしれない」と、さらなる伸ばし合いを予感させる言葉を残したフィッツパトリック。パッティングの迷いから解放されたイングランドのショットメーカーが、週末のハーバータウンでどこまでスコアを伸ばすのか、そのプレーから目が離せない。

フィル・ケニオンはシェフラーやフリートウッドのパッティングコーチも兼ねる


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