今年で第66回を数える「中日クラウンズ」。本大会で数々の記録を打ち立てたジャンボ尾崎の追悼記念ボードも飾られている会場の名古屋ゴルフ倶楽部和合コースに、15歳のプロゴルファー、“金ちゃん”こと加藤金次郎の姿があった。昨年はアマチュアとして本大会に出場したが、今年はプロとして参戦する。地元名古屋の名コースについて、「このコースは、なかなか慣れることができるコースではありません。距離はそこまでないかもしれないですけど、しっかりグリーンに乗せて、しっかりパットを入れる。そういうゴルフが要求されるんです」と気を引き締める金ちゃん。
画像: 緊急来日してキャディを務める中村と、あどけない顔つきだった昨年とは違い何だか大人になった金ちゃん

緊急来日してキャディを務める中村と、あどけない顔つきだった昨年とは違い何だか大人になった金ちゃん

昨年の本大会では、初日を「74」、2日目を「72」とまとめるも、わずか1打届かず予選落ち。その後、昨年9月に最年少の15歳139日でプロ転向を果たし、改めてこの難コースにチャレンジする機会を得たのだ。

昨年に続き今年もバッグを担ぐのは、コーチとして「ZENメソッド」を伝授してきた、お坊さんプロの中村映禅。

中村は、浄土宗の僧侶の肩書を持つ異色のプロゴルファー。現在はタイ在住で、レッスン活動やタイシニアプロゴルフ協会会長としての活動も行っており、タイに日本の寺を作るという夢を実現するため日々奔走している。

画像: 実家は奈良にある650年続く浄土宗の「西迎院」。日本プロゴルフ協会ティーチングの資格も持つ

実家は奈良にある650年続く浄土宗の「西迎院」。日本プロゴルフ協会ティーチングの資格も持つ

このお坊さんコーチの教えのひとつが「瞑想」。金ちゃんはこちらにも真剣に取り組んでいるという。

「精神的な瞑想です。5時半までに起床し、1時間瞑想し、30分間は自分でノートを書いたりして自分を見つめ直す時間にしています。ずいぶん前から瞑想の大切さは教えてきましたけど、昨年プロになってから『仕事としてメンタルを鍛える必要がある』ということで、真剣に始めました。金ちゃんにはこれができる素質がありますし、彼自身も最近より重要性がわかってきて、ご飯を食べたり歯を磨いたりするように毎日のルーティンとなっています。瞑想は僕の生徒さんたちにもすすめているんですけど、なかなか続けてできるものではない。若いうちからこういう精神修行の“入り口”を持つことはとても大切です」

我々が知っている坐禅の瞑想は「無になること」。それとは少し違い、中村の教えは「潜在能力を引き出すためのもの」だという。

「人は誰にでもネガティブな感情があります。それを瞑想でポジティブに書き換えるんです。私の教えは仏教からひもといていますけれど、脳科学の先生の話も取り入れてアスリート向けに考案したものです。潜在意識の扉を開くためには、瞑想で“いい状態”を作らなければならない。その状態で、勝つイメージを持ったり、自分の好きな言葉を唱えたりする。そうすると、それを実現できるようになるのです」

画像: まだまだ成長過程。体の成長にともない飛距離も15ヤードアップ。心も技もここから伸びていく!

まだまだ成長過程。体の成長にともない飛距離も15ヤードアップ。心も技もここから伸びていく!

まずは日本ツアーでのシード権獲得という大きな目標に向かっている金ちゃん。先週はタイの下部ツアーにも初参戦し、様々な経験を積んでいる。

「タイは芝が日本とまた違って難しいので、アプローチの勉強になるんです」

今回の予選ラウンドは、小木曽喬(名古屋出身)、宮里優作(名古屋在住)という、メジャータイトルを持つ地元の大先輩プロたちと回る。瞑想パワーで心穏やかに頑張る金ちゃんに大注目だ!

撮影/姉崎正 

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