
【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/28.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/13万7500円(#6〜PW)※すべてメーカー公表値
ちょっぴりグースでつかまりも安心
GD 今回はミズノ「JPX S40 フォージド アイアン」(以下、S40)を分析していただきます。グローバルモデルとして展開されているJPXシリーズに、新しいモデルが加わりました。
松尾 はい。他には「JPX 925 ホットメタル」シリーズ、「JPX 925 フォージド」シリーズがあり、フェース素材に違いがありますね。「ホットメタル」は弾きの良いクロムモリブデン鋼。「フォージド」シリーズは番手毎に異素材を使っているのが特徴で、ミドルアイアンはクロムモリブデン鋼、ショートアイアンには軟鉄を使っています。
GD それぞれのシリーズで共通しているのは、素材にクロムモリブデン鋼が採用されていることです。反発性能を高めて初速を追求した飛び系アイアンに多く見られますね。今回の「S40」は何が違うのでしょうか?
松尾 フェースに軟鉄ボロン鋼という、クロムモリブデン鋼よりも軟らかく、軟鉄よりも強度が高い素材を使っています。

打感と飛距離の両立を目指し、軟鉄ボロン鋼を採用している
GD “バケモノ級の飛びと打感”を謳っていることからも、打感と飛びを両立する狙いで採用されているわけですね。実際の性能はいかがでしたか?
松尾 リアルロフト角が27.8度(カタログ値:28.0度)と、かなりストロングロフトな設定です。フェースプログレッション値が2.6mmと軽いグースネック気味。そしてライ角が62.2度とアップライトな設定で、つかまり性能もしっかりと考えられていますね。
GD 通常よりもストロングロフト設定になっている飛び系アイアンは、飛距離性能に重きを置いています。一方で、プロが使用するツアーモデルのアイアンも、昔よりもロフト設定が立ってきています。技術が成熟しているプロが使うモデルにまで影響が出ているのは、何が理由として考えられますか?
松尾 ツアープロのヘッドスピードが上がってきたことで、一昔前の7番アイアンの36〜37度設定だとスピンが入りすぎてしまい、ボールが上に吹き上がってコントロールが難しくなったんじゃないかなと。だから、少しロフトを立ててスピン量を多少抑えるために、現行の34度前後が主流になったのではないかと私は考えています。

左から「TN87」(#7:35度)、「MP33」(#7:36度)、「S-1」(#7:34度)
GD なるほど。ツアープロの技術レベルのアップに伴い、ロフト設定も見直された可能性があるわけですね。では、「JPX S40 フォージド アイアン」はどんな方におすすめですか?
松尾 飛距離性能だけでなく、フェースが長いことで打面が広く感じられるのも特徴のひとつです。飛距離だけでなく、構えたときの安心感と打感の良さにこだわりたい方は、ぜひ試打をして検討されるといいでしょう。
