ピンの位置も難しくてとにかく大変でした」と愚痴を漏らし1オーバー「71」で8ランクダウンの9位タイ(通算2アンダー)に後退するなか、メジャー経験が少ない伏兵たちが上位争いを賑わしている。
まだPGAツアーの優勝経験がないアレックス・スモーリー(29歳)、ツアー1勝のマーベリック・マクニーリー(30歳)が通算4アンダーで首位の座を分け合い、1打差の3位タイにアルドリック・ポトギーター(21歳)らがつけた。
3位タイには松山英樹やクリス・ゴタラップら実績のある選手もいるが、今回はまだあまり知られていない伏兵をクローズアップ。
余程のマニアでないと顔と名前が一致しないであろうスモーリーは3年連続で全米プロに出場し、最高位は23年の23位タイ。デューク大学出身の彼は堅実なプレーが売りでスコアが伸びない我慢大会で実力を発揮するタイプ。今季はシグネチャーイベントのキャデラック選手権で7位タイに入っている。
「いいプレーができたけれどコースが難しいのでスコアを意識しないようにしました。でもあちこちにリーダーボードがあるのでどうしても目に入ってしまうんですけど(苦笑)」
デビューした頃は大勢のギャラリーに囲まれるのが苦手だった。
「注目されるのが好きじゃないんです。何百、何千もの視線が一度に注がれると圧倒されてしまう」といいながら今回はギャラリーの多いメジャーで「リズムとテンポに集中しことが好プレーに繋がった」と初日に続き首位タイの位置をキープした。
マクニーリーは今年のマスターズで18位タイに入っているが、全米プロの自己ベストは24年の23位タイ。
「今日は4時間半、本当に良いゴルフができたと思います。パドレイグ・ハリントン先輩と一緒にプレーできて楽しかった。ゴルフを愛し、ゲームに真摯に向き合い、競技を心から楽しむゴルファーのお手本のような選手を目の前で見られて本当に良かったです」
マスターズに続く上位争いに「これまで経験したことがない形で自分のプレーを試せるのでワクワクしています。良いプレーをして次のステップに進みたい」。
シーズンオフのトレーニングで体を絞り、ぽちゃぽちゃ体型から筋肉質な肉体に変身したポトギーターはまだメジャーでの優勝争いはゼロ。23年の全米オープンで64位に入った以外予選を通ったことすらなく、全米プロは今回が初出場だ。
その彼が初日(トップタイ)に続き2バーディ、2ボギーの安定したゴルフで1打差の3位タイの好位置をキープした。
「トップに立つより後ろから追いかけるほうが好きなのでこの位置で良かったです。ここ数週間好調で今週は本当に良いプレーができています。攻めるホールと守るホールをきちんと分けて飛距離が活かせるホールではショートアイアンでチャンスを作りたい。このコースは僕に合っていると思います」
目標は? の問いには「優勝とかそんな大きな期待はしていません。でも自分の力にはかなり自信があります。あとはチャンスをものにしていまの順位を維持するだけです」と話す。

左からアルドリック・ポトギーター、マーベリック・マクニーリー、アレックス・スモーリー
3人のなかで誰がシェフラーの対抗馬になるのか? 残り2日、彼らのプレーから目が離せない。
写真提供/PGオブ・アメリカ
