
札幌CCが有する3クラブのひとつ、真駒内CCの空沼C
今回のイベント実施に携わった(株)イマジナの早川由里子氏はこう話す。
「札幌CCは、札幌市内に3クラブ計81ホールを有し、年間13万人のゴルファーが訪れる北海道有数のゴルフ場ですが、それらの広大な自然とインフラを生かして、ここでしかできない体験価値の魅力を広めるリブランディングの一環として行いました」
ゴルフ場の食事はどこも平凡、という固定観念を打破し、ゴルフ場でこのハイクオリティな食事ができるのか、という驚きを情報発信し、それらの魅力を高めて地域再生にもつなげたいと考えて計画したという。
当日、提供されたメニューは、東京・神保町の行列店が監修したオマール海老100%の「海老丸らーめん」をはじめ、北海道産の素材を生かした「白老牛めし重」や「名物ジンギスカン」など。参加者の6割以上が「ゴルフ場の食事イメージが覆された」と評価し、食事メニューの見直しが、ゴルフ施設が持つ潜在的な価値だけでなく、地域再生にもつながることを証明した印象だが、こうした“ゴルフ飯”の見直しの動きは今後も広がるだろうか?
ゴルフ場コンサルタントの菊地英樹氏は言う。
「札幌CCは、今年からホテルや飲食店を傘下に持つ加森観光グループ入りしました。同グループは飲食のプロなので、スループレーが主で、レストランを利用しない北海道のプレーヤーのレストラン利用を促し、さらに大型バスが駐車できるゴルフ場の利点を生かし、最近のインバウンド観光客のレストラン利用にもつなげたいと、今回のイベントにはそんな背景があったのでは。ただ、ゴルフ場全体でいえば、今後は食事メニューを変えて付加価値を高めたいゴルフ場と、食事付きメニューで低料金化を意図するゴルフ場とに二極化する傾向が強くなると思います」
“ゴルフ飯目当て”のコース選びが増えるかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月2日号「バック9」より
