国内シニアツアー3戦目「リョーマゴルフ日高村オープン」は、開催地であるグリーンフィールゴルフ倶楽部がある「日高村」が、リョーマゴルフとともに主催した、日本初の自治体主催PGAシニアツアー。県都から車で約30分、「日本の、高知の、ほどよい田舎」を謳う日高村の魅力とトーナメントを現地レポート!
画像: 高知県の県都から16キロ、車で約30分の日高村。暮らしやすい、ほどよい田舎とあって、近年は移住先としても注目される。糖度の高いシュガートマト、中四国最大級の霧山茶園、芋屋金次郎の芋スイーツが有名

高知県の県都から16キロ、車で約30分の日高村。暮らしやすい、ほどよい田舎とあって、近年は移住先としても注目される。糖度の高いシュガートマト、中四国最大級の霧山茶園、芋屋金次郎の芋スイーツが有名

画像1: リョーマゴルフ日高村オープンを現地レポ! 日本初の自治体主催シニアツアーは宮本勝昌が優勝

地元名物紫芋のソフトクリームもぜひ!

画像2: リョーマゴルフ日高村オープンを現地レポ! 日本初の自治体主催シニアツアーは宮本勝昌が優勝

村内には「仁淀ブルー」と呼ばれる水質日本一の奇跡の清流、仁淀川が流れる。写真はインスタ映えスポットで人気の名越屋沈下橋

ゴルフを通じて地域創生
トーナメントの舞台はグリーンフィールゴルフ倶楽部

画像: 会場はグリーンフィールゴルフ倶楽部(7011Y/18H)日高村にある丘陵コースで、戸張捷氏がコースをプロデュース。ベントの大きな1グリーンをどう攻略するかが鍵。写真は8番、12個のポットバンカーが待ち受ける名物パー5(547Y)

会場はグリーンフィールゴルフ倶楽部(7011Y/18H)日高村にある丘陵コースで、戸張捷氏がコースをプロデュース。ベントの大きな1グリーンをどう攻略するかが鍵。写真は8番、12個のポットバンカーが待ち受ける名物パー5(547Y)

リョーマゴルフと日高村の絆

リョーマゴルフは、2000年に東京でスタートしたゴルフメーカーだが、坂本龍馬を想起させる社名から分かる通り、同社と高知県との縁は深い(同社代表取締役の谷本俊雄氏の故郷は高知県日高村)。

リョーマゴルフは、2016年から日高村と連携して独自の「龍馬チャレンジ基金(ふるさと納税を活用した仕組み)」に取り組んできた。5月15日〜16日に開催した今トーナメントは、これまでの寄付を有効活用しようとしたのが開催のきっかけだ。「ゴルフと地方をつなげ、新しい地域創生に挑戦したかった」と谷本氏は語る。

画像3: リョーマゴルフ日高村オープンを現地レポ! 日本初の自治体主催シニアツアーは宮本勝昌が優勝

日高村とともにトーナメントを主催したリョーマゴルフ谷本俊雄社長。「ゴルフと地方再生を結び付け、新しい地域創生の形に挑戦したかった」

基金を活用した自治体(日高村)主催によるシニアツアーという前例のない試み(基金で賄えない分は谷本氏自身がスポンサー探しに奔走し、高知の50社から協賛を獲得)だけでなく、男子シニアプロと女子プロが同組でプレーするというフォーマットも史上初。

大会の実現に向けて、日高村の松岡一宏村長を筆頭に、役場スタッフがギャラリー駐車場の確保やギャラリーバス(近隣自治体もバスを提供)運行のためのルート整備に尽力。大会を多くの層にアピールすべく、プロ野球OBの原辰徳氏や松坂大輔氏を招く一方、大会最終日には地元高知県の中学生9名が、トッププロと同組でラウンドできる枠を設けて「地域への貢献と次世代の育成」にこだわった。

会場のグリーンフィールGCは、今大会のゼネラルプロデューサー戸張捷氏が設計監修したコース。スタートホールでは異例のトークショーが行われ、「シニアプロたちが現役になる前から僕はゴルフの世界にいる。だからできた試み。喜んでもらえてよかった」と語った。

「今大会は、高知の皆さまにご協力いただいた〝みんなの大会〞。来年は四国全土から協賛企業を募り大会を発展させたい」と谷本氏。早くも来年のリョーマゴルフ日高村オープンにも期待が膨らむ。

画像: 左から宮瀬博文・川﨑志穂・松坂大輔さん・横尾要

左から宮瀬博文・川﨑志穂・松坂大輔さん・横尾要

画像: 左から小林正則・今野康晴・松田鈴英・原辰徳さん

左から小林正則・今野康晴・松田鈴英・原辰徳さん

シニアプロと女子プロが、トーナメントを同組でプレーするのもPGAシニア初。シニアプロ71名、女子プロ29名、ジュニアを含めたアマ12名が出場。

画像: 日高村商工会のみなさんも会場のギャラリープラザで大活躍。名物グルメの日高村オムライス、地産のトマトがジューシー!

日高村商工会のみなさんも会場のギャラリープラザで大活躍。名物グルメの日高村オムライス、地産のトマトがジューシー!

画像4: リョーマゴルフ日高村オープンを現地レポ! 日本初の自治体主催シニアツアーは宮本勝昌が優勝

ホールアウト後には「グータッチエリア」が設けられ、ギャラリーとプロがグータッチ。

画像: グータッチエリアを通る横尾要

グータッチエリアを通る横尾要

画像: 同じくグータッチエリアを通る深堀圭一郎

同じくグータッチエリアを通る深堀圭一郎

日高村が沸いた2日間! 宮本勝昌が1打差優勝

画像: 最終組でプレーした宮本と片山

最終組でプレーした宮本と片山

同年齢の宮本と片山、バチバチの最終日

日本初の自治体主催のPGAシニアツアーとして新設された、第1回リョーマゴルフ日高村オープン。大会初日は、初夏を思わせる強い日差しのもと山下和宏が9バーディの63というロケットスタートで単独首位に立った。これを1打差の8アンダーで平塚哲二が追い、3位に6アンダーの宮本勝昌、4位タイに5アンダーの片山晋呉ら実力者たちが続く展開となった。

画像: 勝負を決めた18ホールのセカンドショット。ピン奥につけて堅実にパーをもぎ取った

勝負を決めた18ホールのセカンドショット。ピン奥につけて堅実にパーをもぎ取った

2日目の最終ラウンドは息詰まるデッドヒートになった。3打差3位から出た宮本勝昌がスタートから3連続バーディの猛チャージで流れを引き寄せて5番ではイーグルを奪取。この時点で首位の山下を逆転。

前半は山下も食い下がり、激しい首位攻防となるが、バックナインに入ると、同組の片山が猛追し2打差まで迫る。しかし、宮本は堅実なプレーで片山のプレッシャーに耐えて、最終ホールはパーで通算11アンダーフィニッシュ。

画像: 宮本勝昌が初代チャンピオンに

宮本勝昌が初代チャンピオンに

最後に意地のバーディで上がった片山をわずか1打差でかわし、記念すべき初代チャンピオンの座に輝いた。宮本はシニア通算11勝目。「後半、シンゴ(片山)が凄い勢いで追いかけてくるのは分かっていました。(同級生の)学生時代からずっと切磋琢磨してきたアイツとヒリヒリした戦いができる。これこそがシニアツアーの醍醐味ですし、本当に楽しかった。日高村、高知県、四国の皆さんに喜んでもらえて嬉しかったです!」(宮本)。
 

女子はプレーオフ決着、村田歩香が山口すず夏を下す

画像: 女子の部優勝は村田歩香

女子の部優勝は村田歩香

29名による女子プロの部は、村田歩香が山口すず夏とのプレーオフの末に優勝。「シニアプロの方と同組で回らせていただき、今週は本当に勉強になりました。特にアプローチの技術はすぐに真似できるところがありました。今年、主戦場のステップ・アップ・ツアーの試合で生かして、その先へ生かしたいです。とても良い経験でした」(村田)。

画像: 優勝した村田歩香のティーショット

優勝した村田歩香のティーショット

画像: プレーオフ敗退、惜しくも2位。山口すず夏

プレーオフ敗退、惜しくも2位。山口すず夏

シニアの円熟したプレーと女子プロの華やかでアグレッシブなプレーが融合、駆け付けた1400名のギャラリーが沸いた2日間だった。

撮影/三木崇徳


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