ゴルファーなら一度は憧れるハンディキャップ9以下の「シングルさん」。週刊ゴルフダイジェストの6月9日号では、78歳でこれを達成した強者(つわもの)ゴルファーを紹介している。みんなのゴルフダイジェストの読者へも、その歩みの一部をご紹介!
画像1: 78歳でシングル入り達成の秘訣! 56歳でレフティ転向&70代で人生初レッスンに通う柔軟さ

福田清(ふくだ・きよし)

ベストスコアは76。エージシュートも5回。最初は同級生との年に1度の夏のコンペで。

「一番嬉しかったのは2年前、東松山CCで選手権予選前の練習ラウンドで出たことです。ゴルフ、飽きないですね。毎回同じようないいスコアが出ないからでしょう」

「『奇麗なスウィング』を目指しています」

「昨年の10月からですよ。人生で初めてのことです」

目の前でニコニコと語る福田さんは1947年生まれ、今年の7月で79歳になる。この”初めて”は、シングル入りの話ではない。ゴルフのレッスンを受ける話だ。福田さんは昨年9月にHC9となり初めてシングル入りしてから程なく、近所の練習場のレッスンに通うようになった。

「僕はいつも2階で練習していますが、そこからスクールを見ていたら、先生のフォームがすごく奇麗なんです。教え方も上手いのかなと、そのスクールに入ってみようと思って。ゴルフって平均して上手くできればいいですけどなかなか難しいでしょう。周りを見ているとやはりスウィングが奇麗な人は安定してスコアもいいですよ。自己流だと練習をやめたらすぐにダメになってしまいます」

どうやら自身のシングル入りは”偶然の産物”だという意識が強いようだ。

「先生の教えはなかなか厳しい。まずアドレスから違うと指摘されて。僕はセンターに立っていなくて、ハンドファースト気味に構えていました。だからまず真ん中に構えて、肩の傾きは13度くらいあったものを6度以内に戻しなさいと言われた。それにテークバックでスウェイするし、クラブを担ぎ上げちゃうクセがあるので、初動からヘッドを30cmは低く真っすぐ引いて体を回しなさいとも言われました」

シングル入りの秘訣を聞こうとしているのに、今の課題を一生懸命教えてくれる福田さんである。いろいろと細かく変えていくと、調子が崩れるのでは?

「はい、だからもう今、スウィングがおかしいですよ(笑)。自分で20数年アジャストしていましたから、当然上手く当たらなくなりますよね。でも、迷っていたことがだいぶわかってきました。4回券を1万1000円で買って、好きなときに使えます。だいたい今は週に1度、練習場に行くようにしていますから、そのときにレッスンを受けています」とちょっぴり嬉しそうに話をする福田さん。シングル入りの要因は、この向上心にあると見た。

北海道出身。「運動神経はよくない」との自己評価だが、幼少期は空手をかじり、学校の授業ではスケートに取り組み、スキーも1級の腕前だ。

ゴルフは34歳頃に始めた。海運会社に就職し、最初は機関士として船の一番下のエンジンルームにいた。最近ニュースで聞かないことはないペルシャ湾に原油を積みに行ったこともある。

「イランのパーレビ国王の時代です。船員さんでゴルフ好きな人もいました。今は禁止されていますけど海に向かって打つ人もいました。海外駐在事務所の人も好きでしたね。ただ、そのときの私はゴルフに興味がなかったんです。その後陸上勤務になってから”お付き合いゴルフ”を始めました。昔、海運会社はどこも現在の”海の日”に大きなコンペをやっていた。それに出るために社員寮の先輩に近くの芝ゴルフ練習場で教わり、最初のラウンドは東我孫子CCで145。今の倍くらいのスコアです」

もともと左利きの福田さんだが、当時は左用のクラブも少なく、先輩にも「右打ちでやれ」と言われ従った。そこからは月イチゴルファー、スコアは115前後で、いわば典型的な「エンジョイゴルファー」だった。

しかし56歳のとき、思い立ってレフティに変更。

「利き腕主体で打てればもっと飛ぶと思ったんです。でも最初は、接待のときは右で、プライベートや練習のときは左でと、両方でプレーしていました。一時期はクラブを左右半分ずつ入れていたくらいです。今では完全に左です。理由はなくて、実はあまり深く考えてやってはいないんです。でも両方で打てると便利です。たとえば木の根っこにボールが行って、左で打てないときはクラブを裏返して右でやればある程度打てる。それがシングルになった理由でもないでしょうけれど(笑)」

いや、この”柔軟さ”にこそ、シングル入りの理由はあるのかもしれない。

画像: 食事は3食バランスよく。朝は味噌汁と目玉焼き、魚が定番。鶏肉や豚肉など「妻に食べさせられます」。お酒は毎晩飲む。「妻には本当に感謝。ゴルフにも寛容です。自分の父親がゴルフに行くときに母親が文句を言っていたから、そういう人にはなりたくないそうで(笑)

食事は3食バランスよく。朝は味噌汁と目玉焼き、魚が定番。鶏肉や豚肉など「妻に食べさせられます」。お酒は毎晩飲む。「妻には本当に感謝。ゴルフにも寛容です。自分の父親がゴルフに行くときに母親が文句を言っていたから、そういう人にはなりたくないそうで(笑)

【続きは「Myゴルフダイジェスト」で!】

78歳でついにシングル入りを果たした福田さん。その秘訣は、右打ちと左打ちを両立させ、70代後半から人生初のレッスンに通うという、驚くべき“柔軟な心”にありました。しかし、ゴルフの神様は心構えだけで微笑むほど甘くはありません。続く【後編(有料版)】では、福田さんがシングル入りをつかみ取るために実践した「肉体と技術のリアルな取り組み」をすべて公開します!

●70代で飛距離200Y→230Yへの大躍進! 糖尿病予備軍から一念発起し、週2~3回のジム通いで実践した「飛距離を生む下半身」の鍛え方とは?
●ガンや骨折……絶望的な病魔からの復活劇。「ゴルフができない期間」をどう乗り越えたのか。
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THANKS /東松山カントリークラブ 
PHOTO/ Yasuo Masuda

※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月9日号より


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