プロ入り23年目を迎えた上原彩子。40代を迎えたが、まだまだゴルフという“冒険”の真っ只中にいて、今季は欧州女子ツアーに挑戦中。上原の好きな沖縄の言葉に「ゆいまーる(助け合い)」があり、上原彩子は人と人を結んできた。そして、上原から世界は広がっていく――。沖縄発、世界。“彩子の冒険”の日々を紹介していく。今回はフランスから。

こんにちは、上原彩子です。今週のLET(欧州女子ツアー)はフランスのエビアンリゾートGCで「シャブラ・レディス・オープン・ド・フランス」が開催されます。米LPGAのメジャー「アムンディ・エビアン選手権」と同じ会場です。

先々週のドイツの「アムンディ・ジャーマンマスターズ」では、1打差で予選落ちしてしまいました。練習のときからショットの距離にバラつきがあって、15番パー5ではサードショットがグリーンをキャリーでオーバーして奥のバンカーのふちに止まってしまい、そこからダボ。最後の18番でバーディを取ったのに1打足りず。

画像: エビアンは快晴!何度も経験しているコースだけに、しっかり自分のゴルフをして結果を出したい。「流れに乗りたいですね!」

エビアンは快晴!何度も経験しているコースだけに、しっかり自分のゴルフをして結果を出したい。「流れに乗りたいですね!」

インパクトでのヘッドの入り方が安定していないのが原因です。ガッツリ当たったときに自分が思ったより飛んでしまう。それは自分のスウィングの問題で、体の動きが一定になっていないんです。これは今改めて意識して練習しています。

翌週、昨年と同じコースで行われたモロッコの「ララ・メリエム・カップ」は、初日は3アンダー3位タイととてもよいスタートができましたけど、2日目、3日目はズルズルとスコアを落としていった感じです。モーリシャスのときと同じで、1日はパッティングが入ってスコアを作れるのですが、それ以外の日に大事なところできちんとしのげなかったり、バーディが取れなかったり、流れをつかめていない感じです。

疲れはありませんが、ゴルフがかみあってはいないと思うので、上手く調整していきながら、安定したゴルフができるようにしないといけません。今年はトレーニングを増やす話もありましたが、シーズンに入るとそこまでガッツリはやれていなくて、どちらかというとパッティング練習を多めにやっている感じ。パッティングが入るかどうかでスコアが変わってくる感じになっているからどうしてもそうなります。本当は両方できたほうがいいのですけれど。

画像: モロッコでパター練習など課題の調整をする彩子。「水色の服の方は、LPGA時代に友人のフォン・シミンのキャディをしていた人。今はPGAシニア選手のキャディです」

モロッコでパター練習など課題の調整をする彩子。「水色の服の方は、LPGA時代に友人のフォン・シミンのキャディをしていた人。今はPGAシニア選手のキャディです」

パットの練習は、スティックを使い、自分の体に重なるところに2本置いてショートパットの練習をしたり、ヘッドのところに2本ティーを刺して打つ練習をしたりしています。ストロークをしっかり安定させ、真っすぐ真っすぐな軌道で打つようにする練習です。やはり試合になるとときどき、早くヘッドアップしたりするので、頭を動かさない意識は切らさないようにもしています。やはりパッティングは地道な繰り返し練習が大事。これだという感じをつかんで試合に臨めるよう日々頑張っています。

モロッコでは、PGAシニアの男子と同じ会場で試合が行われました。コースは違いますが、練習場は同じなんです。今年は日本の選手は出場していなかったようですが、K・J・チョイさんとお会いしたので写真を一緒に撮ってもらいました。

9年前にアメリカで一緒に撮って以来です。ジャクソンビルで練習しているときにお会いしたことがあって、そのときからあまり変わってない感じでした。トレーナーの寿乃さんのことは韓国人だと思ったみたいです(笑)。私は最初の挨拶だけ韓国語でしましたけど、そのあとは英語でお話ししました。

画像: K・J・チョイと9年ぶりの2ショット!「挨拶をしに行き、前に撮った写真を見せて、『また撮ってください』とお願いしたのです」。9年前の写真は、待ち受け画面に!

K・J・チョイと9年ぶりの2ショット!「挨拶をしに行き、前に撮った写真を見せて、『また撮ってください』とお願いしたのです」。9年前の写真は、待ち受け画面に!

それにしても改めて、LETのレベルは上がっているのは確実です。プレーしていても、スコアを見ても感じます。モロッコで最終日に回った選手も、アメリカから来ていました。やっぱりLPGA組はさらに増えていて、エプソンツアーからも流れてきている感じ。試合数も増えていますし、賞金が上がっている試合もありますから必然の流れですよね。

フランスでは、いつもお世話になっているお友だちのところにホームステイしています。今年も旦那さん(ノエルさん)にキャディをしてもらえます。奥さんは、「ジャブラでキャディしている」と皆に話ができることは誇り高いことだと言ってくれました。

また、カートもお借りできました。フランスのコースはアップダウンがすごく、特にエビアンはすごいので、電動カートはとても助かります。ノエルさんは2016年にゴルフを始めたそうですけど、私と知り合った影響ではなく(笑)、仕事をリタイアしたことがきっかけだそうです。2年前、一緒にショートコースを9ホール✕2回まわったときは、そんなに上手く感じませんでしたけれど(笑)、今はすっかり上達しているのかもしれません。今週の日曜日にも、以前勤めていたロレックスの“コンペ”に出場するそうですから!

エビアンは、1番ホールと5番ホールのグリーンを大きくしたり、1番ホールと18番のバンカーを増やしたり、少しずついろいろと改造しています。このため、ゴルフ場がクローズになることも多いらしく、メンバーさんがプレーしたいときにできないこともあるみたいです。

今回もキッチンがあるので自炊しています。こちらのお家の庭には小さなイチゴができていて、それをいただきました。美味しかったです。そういえば、ヨーロッパの方はあまりご飯を食べない感じで、ちょっと食べてワイン飲んで終わり、というイメージ。いつ食べているのかな。だからアメリカの方とは体型が違うのかもしれません。日本人は3食きちんと食べますよね。

画像: モロッコのプレーヤーズラウンジにて。いつもしっかりご飯を食べる彩子。「大食いですか?ご飯はたくさん食べられるほうがいいですよね」

モロッコのプレーヤーズラウンジにて。いつもしっかりご飯を食べる彩子。「大食いですか?ご飯はたくさん食べられるほうがいいですよね」

昨日一緒に練習ラウンドをしたフランスの選手は、10歳のとき、2005年にエビアンにプロの試合を見に来たそうで、私の年齢も知っていて「もうすぐLPGAのシニアに行く年ですよね」と言われました。45歳から出場できますが、メジャーだけが50歳からなので、45歳に引き下げる動きがあるみたいですね。いずれにせよ、ジュニア時代に見た選手と同年代の私と、同じツアーでプレーするというのはすごいよねという話にもなりました。「私も、もうそんな感じなんだな」と改めて思った次第です(笑)。

天気はめっちゃよくて、とてもあったかいというか30度を超えています。でも、3週間前は雪が降っていたそうで、今も山のほうに20分くらい走ったら雪が見られるみたいです。このコースはメジャーのエビアンのときはいい成績もあったので、悪いイメージはありません。距離は長いですけど、そんななかでどれくらい頑張れるか……この試合が終わったら一度日本に戻りますから、節目の試合として、しっかり3日間プレーしたいと思います。

写真/本人提供

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