PGA・オブ・アメリカのドン・レア会長が退任。副会長のネイサン・チャーンズが後任になると米ゴルフメディアが一斉に伝えた。
画像: PGA・オブ・アメリカのドン・レア会長

PGA・オブ・アメリカのドン・レア会長

レア氏の2年間の任期は11月に終了する予定だったが、PGA・オブ・アメリカは今回の人事について「理事会の決定は、長期間にわたる一連の問題を受けてのものであり、それらを総合的に判断した」と発表。先の全米プロゴルフ選手権では、主催者側の中心にいるはずの会長の姿が見えず、記者会見で昨年のライダーカップでの会長の発言が問題視されているのかと聞かれる場面もあった。

そのライダーカップではローリー・マキロイなどに対する一線を越えた嫌がらせに対してサッカーの試合を引き合いに出し「ここには5万人の興奮した観客がいる。そうしたことが起こるのは仕方がないことで、逆にそれで試合が盛り上がる」などという発言をレア会長がしていたのだ。

ただ、会長の問題発言はこれだけではない。

昨年にPGA・オブ・アメリカCEOがUSGAとR&Aが進めるゴルフボールの飛距離制限について、PGA・オブ・アメリカを代表して反対の立場を明確にしていたのに対して、レア会長がUSGAに歩み寄るような発言をしていた。そして前CEOは1月に退任し、3月付けでテリー・クラークCEOが就任。そんなことからPGA・オブ・アメリカ内部での混乱が浮き彫りになっていたのだ。

ボールの飛距離制限問題は、PGAツアーとボールメーカーが反対し、USGAとR&A、そしてマスターズ委員会は規制に前のめりの立場をとっている。そんななかでPGA・オブ・アメリカは微妙な立場に立たされている。PGAツアーは、この飛距離制限に対して選手たちの意見を調査し、結果的にUSGAの新ルールに従わない可能性もあると、米ゴルフダイジェスト誌は伝えている。USGAがプロに対しての新ルールの適用を2028年から30年に変えたのもこうした事情があるからかもしれない。

いずれにせよ、会長退任でボール問題がどうなるのか注目したい。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月16日号「バック9」より


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