
首都ワシントンDCの開場100余年のパブリックコースをチャンピオンコースに改造するトランプ大統領
昨年末、大統領が著名なコース設計家であり友人のトム・ファジオ氏にイーストポトマックGLの改修を依頼した際、名匠は即「ノー」と返した。しかしファジオ氏が妻に誘われワシントンDCを訪れた際にせっかくだからと現地を見学。東にワシントン海峡、西にポトマック川、北にワシントン記念塔を望むコースを見て彼は思わずうなった。「なんてこった。これは素晴らしい!」。改修を断るには「あまりにも魅力的な場所」と前言を撤回した。
ワシントンDCの非営利団体ナショナルリンクストラスト(NLT)がイーストポトマックを含む3つの公共コースの管理・修復を行う50年間のリース契約を結んでいたが、内務省が昨年末にNLTが賃料を払っていないとしてリース契約を解除(NLTは否定)。5月にイーストポトマックの即時改修を開始するとともに、他の2コースの改修はNLTに戻すと発表した。しかし市民から反対の声が上がりファジオ氏にも「関わるな」というメールが多数寄せられた。しかし彼は再建を成し遂げる意義を力説。
「環境面でも立地面でもペブルビーチ並みの土地です」と語った。
大統領はメジャーを行えるチャンピオンコースにしたいと考えているが、住民は現在48ドルのグリーンフィーはどうなるのか? 距離が長すぎてアベレージゴルファーは締め出されてしまうのでは?と懸念。政府側は「ベスページ・ブラックCやトーリーパインズといったパブリックコースのようにイーストポトマックは近隣住民にチャンピオンシップレベルのコースを手頃な値段で提供する」としている。
ファジオ氏によると許認可がスムーズなら今夏に工事を開始し、28年春に開場というシナリオが最短だという。大統領の任期満了は29年1月20日。悲願達成なるか?
※週刊ゴルフダイジェスト2026年6月16日号「バック9」より
