先週行われた国内女子ツアー「リゾートトラスト レディス」で、ギャラリーを沸かせた一人がプロ3年目の吉澤柚月(よしざわ・ゆづき)だ。初日を6位タイで走り出すと、2日目には3位タイに浮上。最終日は一時単独首位に立つなど堂々たるプレーを披露し、最後は実力者・河本結との初のプレーオフの末に2ホール目で惜しくも敗れた。しかし、その堂々たる戦いぶりは次世代ヒロイン誕生の予感に溢れていた。今季は主催者推薦での出場ながら、初戦から6試合すべてで予選落ちなしと絶好調。この躍進の背景には、彼女のポテンシャルを爆発させた「シャフト」の存在があった。
画像: 吉澤柚月の好調を支えるシャフトをチェック!

吉澤柚月の好調を支えるシャフトをチェック!

躍進の裏にあった“新相棒”の正体

画像: 2025年「日本女子オープンゴルフ選手権」最終日(撮影/姉﨑正)

2025年「日本女子オープンゴルフ選手権」最終日(撮影/姉﨑正)

吉澤は2023年のプロテストに合格した96期生。ルーキーイヤーとなった2024年はレギュラーツアーに19試合出場したものの、予選通過はわずか1回、メルセデスランク148位とプロの厚い壁にぶつかった。しかし、昨季(2025年)を境に彼女のスタッツは劇的な向上を遂げる。

2024年に229.83ヤードだったドライビングディスタンス(平均飛距離)は、2025年には238.13ヤードへと約9ヤードもアップ。さらにフェアウェイキープ率も62.63%から68.97%、パーオン率にいたっては57.40%から68.73%へと跳ね上がった。結果、2025年後半戦はトップ20入りが7試合と急浮上し、メルセデスランクは70位までジャンプアップした。

●平均飛距離:229.83Y(24年)→ 238.13Y(25年・51位)→233.25Y(26年・71位)
●FWキープ率:62.63%(24年)→ 68.97%(25年・40位)→73.1092%(26年・18位)
●パーオン率:57.40%(24年)→ 68.73%(25年・42位)→64.2857%(26年・24位)
※カッコ内はスタッツ順位、24年は出場試合数不足でスタッツ順位なし

この覚醒のきっかけとなったのが、2025年の夏前に踏み切ったシャフト交換だ。彼女が手にしたのは、シンカグラファイトの「LOOP SLASH(ループ スラッシュ) TYPE-B」。

サイドスピンを抑え、物理的に飛距離を伸ばす

画像: 2025年「大王製紙エリエールレディス」では自身最高位の12位タイでフィニッシュ。3週連続でトップ20位入りを達成し、徐々に成績が伸びていたことがわかる

2025年「大王製紙エリエールレディス」では自身最高位の12位タイでフィニッシュ。3週連続でトップ20位入りを達成し、徐々に成績が伸びていたことがわかる

吉澤がまず手にしたのは、50g台のシリーズ「5」の「S+」。強烈なスピード感と初速を生むディスタンス系モデルだが、そこから60g台のシリーズ「6」の「S」へと移行したことで、さらに安定度が増したという。

同社のシャフトは、高弾性カーボンを20年以上扱う職人の手によって実現される、“しなり”と“走り”の絶妙なタイミングが真骨頂だ。現在吉澤が使用している「6」は、手元の張り感と高めの剛性を備えたスインガー向けアスリートモデル。高弾性×高圧縮強度の「M40X」をフルレングスに採用し、強い押し込みを実現している。

画像: ドライバー、3W、5Wの3本で同じシャフトを使用している(撮影/大澤進二)

ドライバー、3W、5Wの3本で同じシャフトを使用している(撮影/大澤進二)

同社代表の辻垣内柾好(つじがいとう・まさよし)氏は「『TYPE-B』は手元側がしっかりしているので、切り返しが安定する女子プロに合うケースが多い。特に6Sはサイドスピンが減り、そのぶん、物理的に飛距離が伸びます」と解説。さらに体とクラブを一体化させ、体重を乗せていくタイプだという吉澤とは、「彼女の素直なスウィングから発生するパワーを最大限に伝達しつつサイドスピンを減らすことで、飛距離アップとフェアウェイキープ率を高めている」と、自社シャフトの「ヨレ感の無さ」と吉澤のブレないスウィングとの相性の良さを評価する。

ドライバーだけでなく、3W(0.5インチ、チップカット)と5W(1インチ、チップカット)にも同じドライバー用を投入しているという吉澤。辻垣内氏は「こうすることで、ドライバーの特性を生かしたまま球を拾いあげる感覚を出せる」と明かし、ウッド全体の底上げに注力したセッティングとなっていることがうかがえる。

あまりの良さから「他の人には教えたくない」と本音をこぼしているという吉澤。プレーオフを終え、「やり切った気持ちと悔しいという気持ちの半々。攻めることの大事さを実感した。今後も自分のショットで攻め切れたら結果が付いてくると思う」と前を向いた。初のプレーオフで得た大きな手応えと頼れる相棒を武器に、ツアー初優勝の栄冠を掲げる日は近い。

画像: プレーオフを終え、敗れはしたものの、この表情。優勝という二文字を手にする日が来ることを楽しみに待ちたい

プレーオフを終え、敗れはしたものの、この表情。優勝という二文字を手にする日が来ることを楽しみに待ちたい


This article is a sponsored article by
''.