モチベーションは全英女子ではなく「連覇達成」
25年大会で3年ぶりの優勝を果たしたディフェンディングチャンピオンの髙橋彩華は「やっぱり2連覇をしたいっていう気持ちのほうが大きいですね」と力強く話した。優勝者と2位にはAIG女子オープン(全英女子)出場権が付与される今大会だが、あくまで連覇が高いモチベーションの源になっている。
昨年は初日に「68」で回り6位タイと好スタートを切ると、2日目は4位タイ、3日目から単独1位に立ち見事に勝利を手中にした。当時を振り返りながら、「やっぱり全体的なイメージはすごくいいので、そのイメージで回れたらいいなと思います」と意気込みを語った。
髙橋彩華(写真は26年KKT杯バンテリンレディスオープン、撮影/姉崎正)
さらに今大会は4番(525Y→540Y/パー5)、7番(360Y→396Y/パー4)、11番(159Y→182Y/パー3)、12番(490Y→509Y/パー5)の4ホールが距離延長されているが、「そこまでスコアに影響するかって言われたら、そんな感じはしないのかな」と気にしていない様子だ。
今シーズンの髙橋は「ヤマハレディースオープン葛城」で初優勝を飾り、その2週間後の「KKT杯バンテリンレディスオープン」も制し、自身初の複数回勝利を達成するなど、充実したシーズンを過ごしている。これまで誰も成し遂げたことがない連覇に向けて、好材料が揃っている髙橋のプレーに注目だ。
初優勝の余韻なし。吉田鈴は2勝目を目指す
先週の「ヨネックスレディス」でツアー初優勝を達成した吉田鈴は、「たくさん連絡をいただいて、良かったですね。返信には2時間ぐらいかかったので、その日はあまり寝れなかったです」とメモリアルな1日を振り返った。
初日から1位タイと最高のスタートを切ると、その勢いのままリーダーボードの頂点を守り切った。喜怒哀楽をあまり出さないポーカーフェースが特徴の彼女だが、ウィニングパットを決めると頬が緩んだ。本来は余韻に浸りたいところのはずだが、「普段と変わらず、先週のことはもう忘れる勢いでやろうと思っています」と、既に目の前の一戦に集中していた。
吉田鈴(写真は26年ヨネックスレディス、撮影/有原裕晶)
続けて「『優勝した次の週は大事だよ』みたいなふうに言われるので、ここでもう一度気を引き締めてやりたいです。そういう選手って、本当にもっと上を目指している選手だと思うので、大事だと思っています」と、2勝目に照準を合わせている。
また副賞の「AIG女子オープン(全英女子)出場権」については「全英にはやっぱり行きたいですし、海外メジャーは出たことないので、1回そういう高い位置で戦っているフィールドに行くと、もっといろんなものが見えると思うので、そういう点に関しては行きたいです」と話した。
「ヨネックスレディス」の優勝会見では「何年後かには何をしていたいから、今年は体的にはどれくらいにして、トラックマンの数値はここまで行かなきゃいけないとか、全部逆算してやっています」と明確なビジョンを自分の中に持っていることを明かした。この中には海外ツアーや海外メジャーでプレーすることも含まれている。
今シーズンは初優勝以外にも優勝争いに加わるなど、着実にトップ選手の階段を上っている。一喜一憂しないメンタルと冷静な分析力、そして目標に向かって歩んでいる彼女の4日間を見届けたい。
桑木「自分の力で全英に出場したい」
「全米女子オープン」から帰国した桑木志帆は、「めっちゃ楽しかったです」と充実した1週間を振り返った。25年同大会が自身初となる海外メジャーになったが56位タイと苦汁をなめた。しかし今年は14位タイで終えジャンプアップを果たした。
昨日の午後に帰国し、夕方に会場に到着したようで、「全然調整ができてないです。今日もとんでもない球を出ていたんで、ちょっとスコアに不安があります」と調整の難しさを話した。
しかし今シーズンを振り返れば「Sky RKBレディスクラシック」で2年ぶりの優勝を果たし、トップ10は11試合中6試合と安定感は抜群。そして前回大会では9位タイと複数回優勝を狙えそうな好舞台だ。
桑木志帆(写真は26年Sky RKBレディスクラシック、撮影/岡沢裕行)
優勝すれば全英女子に繋がるだけに「自分の手で決めたいので、優勝とかを狙って頑張りたいと思います」と力強く今大会の目標を話した。世界の猛者と対等に渡り合い、さらに自信と経験を持ち帰った桑木の一挙手一投足から目が離せない。









