今回で115回目の開催となる「RBCカナディアンオープン」が本日、いよいよ開幕。本大会を配信するU-NEXTの担当者が、丸山茂樹プロとの名コンビでお馴染みの“杉ちゃん”こと杉澤伸章キャディに見どころを詳しく聞き、「みんなのゴルフダイジェスト」に寄稿してくれた。大会の注目ポイントをおさらいしよう!

コース改修で難易度アップ。カギは「ティーショットからの繋ぎ」

「RBCカナディアンオープン」は1904年に創設されたカナダのナショナルオープンであり、全英オープン、全米オープンに次いで世界で3番目に長い歴史を持つ大会だ。2025年大会は、ニュージーランド出身のライアン・フォックスが、アメリカのサム・バーンズとの4ホールに及ぶプレーオフの激闘を制して優勝を飾った。

本大会は、オンタリオ州とケベック州を中心に国内の様々な名門ゴルフ場を巡るローテーション(サーキット)方式で開催されてきた。今年は昨年に引き続き、オンタリオ州のTPCトロント・アット・オスプレイ・バレー(ノースコース)で開催される。

「このゴルフ場の最大の特徴は、ノースコース、フート、ヒースレンズという3つの独立したコースがあることです。今回、RBCカナディアンオープンの舞台となっているのが、3つの中で唯一『ツアー仕様』であるノースコースですね。本コースは2025年の開催に向けて、設計家のイアン・アンドリューによって大幅な近代化改修が行われ、非常に難易度が高くなっています。ランディングエリア(1打目の落とし所)のフェアウェイが絞られたので、ショットの精度が試されます。また、バンカーの配置を見直し、グリーン周りにチッピングエリアも設計されたので、ショートゲームの難しさも底上げされています。
 
しかし、勝負の最大の分かれ目はティーショットです。500ヤードを超えるタフなパー4が4ホールもあるため、まずは的確なティーショットが必須。その上で、200ヤード以上の距離からグリーンを正確に狙うショット力(SG:アプローチ)が求められます」(杉澤伸章キャディ、以下同)

杉澤キャディの一推しは、好調のウィリアム・モウ

攻略の肝は“ティーショットからの精度”にある。コースとの相性を鑑みて、杉澤キャディには特に注目すべき「一推しの選手」がいるという。

「注目選手はウィリアム・モウです。ルーキーイヤーの2025年『ISCO選手権』では、最終日に『61』を叩き出し、7打差を大逆転してPGAツアー初優勝を果たしました。その優勝によって全米プロゴルフ選手権にも初出場し、見事に決勝ラウンドへ進出して粘り強いゴルフを展開しました。なんと言ってもウィリアム・モウの強みは、ティーショットとミドルアイアンの精度の高さであり、今シーズンは特にそのショット力が向上しています」

2026年シーズンは現時点で優勝こそないものの、予選通過を重ねて安定したプレーを見せているモウ。今大会での優勝の可能性はあるのだろうか。

「過去に多様なタイプの選手が優勝していることから断定は難しいものの、モウ自身は昨年、この大会で予選落ちを喫しています。しかし、今年は強みであるショットの精度がさらに向上しているため、彼にとって課題となっているショートゲームさえうまく噛み合えば、上位に食い込む可能性は十分に期待できます」

画像: PGAツアー唯一のペア戦「チューリッヒクラシック」で金谷拓実とペアを組んだウィリアム・モウ

PGAツアー唯一のペア戦「チューリッヒクラシック」で金谷拓実とペアを組んだウィリアム・モウ

今年の「RBCカナディアンオープン」には、金谷拓実、平田憲聖、中島啓太の3名の日本人選手が出場する。チューリッヒクラシック・オブ・ニューオーリンズでペアを組んだ金谷拓実とウィリアム・モウ。この2人が予選を突破し、週末の決勝ラウンドで同組となって「直接対決」する姿が見られるかどうかも、日本のゴルフファンにとっては大きな見どころとなる。

U-NEXT/窪山京真
写真/Getty Images


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