海外メーカーながらも日本人好みの顔を持つ「Xフォージドシリーズ」が、2年ぶりにリニューアルして帰ってきた。前作よりも打感にこだわり「S15C」という、さらに軟らかい軟鉄を採用。さらにロフトが大きくなるにつれてブレード長を一定の割合で減少させることで、構えやすくなっているとのこと。クラブ設計家の松尾好員氏と共に性能をひも解いた。※基準番手は7番です

グースネックのような雰囲気がある和顔チックなアイアン

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが7番、シャフトは「ダイナミックゴールドMID115」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

バウンス角が大きくダウンブローでミートすると抜けが良い

クラブ重量が432.4グラムと重いですが、クラブ長さが36.75インチとやや短めの設定です。スウィングウェイトがD1.7と標準的ではあるものの、クラブの振りやすさの目安となるクラブ慣性モーメントが272万g・㎠と大きいため、計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが46m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。

ヘッドは全体的にオーソドックスな形状で、かつ小ぶりなサイズです。そしてストレートネックで、ラインに対してスクエアに構えやすくなっています。

実際に試打したところ、FP(フェースプログレッション)値ではストレートネックの部類ですが、アドレスでは少しグース感があります。さらにストレートなリーディングエッジと、軽く丸みのあるトップラインの組み合わせから、少しボールをつかまえたいイメージが湧きます。まるで日本モデルのような印象を感じました。

画像: 左から#5、#7、#9。フェースプログレッション値はストレートネックだが、構えると日本モデルのようなつかまり感がある

左から#5、#7、#9。フェースプログレッション値はストレートネックだが、構えると日本モデルのようなつかまり感がある

試打シャフトは「ダイナミックゴールド」らしく結構なしっかり感があり、強めのダウンブローにも耐えてくれます。

フェース面上の重心がヒール寄りのため、ヒールに引きつけて打つ、フェード系プレーヤーと相性が良いでしょう。また7番のロフト設定が33度で、飛びすぎることなく、縦距離を揃えやすいです。

画像: フェース面上の重心がヒール寄りになっている

フェース面上の重心がヒール寄りになっている

今回は「S15C」と呼ばれる低炭素鋼(炭素量0.15%)の軟鉄が使われています。今後は流行のように各社から増える可能性があります。従来(S25C、S20C)よりも素材の強度が低いので打感がいいのですが、逆にやや反発性能が低く、また表面には傷がつきやすく、ロフトやライ角も変わりやすいので、定期的なチェックをお勧めします。

※週刊ゴルフダイジェスト 2026年6月23日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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