国内女子ツアーから挑戦者が続出している米国女子ツアー、LPGA。すでに日本人のメジャーチャンピオンも誕生しているが、ツアーの裏話、選手たちの知られざる一面をレックス倉本がお届け!
画像: N・コルダと重なる己への厳しさ! C・ブティエ945日ぶりの復活V

レックス倉本

名古屋GC所属。
高校卒業後、米国にゴルフ留学して、
世界中のツアーを転戦。
解説者に転身後は
現地から情報を発信。
現在はWOWOWやBS10で
LPGAやPGAツアーの解説を担当

945日ぶりの復活V 、セリーヌ・ブティエ

全米女子オープンの前週に行われたショップライトLPGAでフランスの32歳、セリーヌ・ブティエが945日ぶりの優勝を飾りました。この試合はLPGAでは珍しい3日間大会で、2010年には宮里藍選手が優勝を飾り、当時の世界ランキング1位に上り詰めた試合です。距離も決して長くはなく、リンクスコースなので、強風が吹いた年はショートゲームに長ける日本勢の活躍が目立ちます。今年も岩井姉妹が優勝争いに加わり、吉田優利選手も9位タイに入り、大いに盛り上がりました。

久々に勝利を挙げたブティエ選手はこれでツアー通算7勝目、2023年以来の優勝です。その年はメジャーのエビアン選手権を含むシーズン4勝を飾り、CMEポイントランキングで堂々の2位と大躍進を遂げました。この年以降はCMEランキング15位、19位と、決して悪くはないのですが、2023シーズンがすご過ぎたために物足りなさを感じていたに違いありません。

2024年は母国フランスでオリンピック(18位タイ)もあり、世界中のファンから彼女の活躍に注目が集まり、結果的に厳しいシーズンになったのかもしれません。しかし、彼女の2年間の成績は、優勝こそありませんが、内容は決して悪かったわけではなく、スタッツ上ではブレークイヤーの2023年を大きく下回るものはなく、コンスタントな戦いを続けていました。 

それはまるで去年1年間、良い内容で戦っていたけど勝てなかったネリー・コルダが今年いきなり3勝(編集部注:全米女子OPで4勝目)を挙げて世界ランキング1位に返り咲いた姿と重なります。コルダも控えめな性格ですが、負けず嫌いで、自分に厳しすぎるとも言われています。ブティエも同様で、コルダほど注目されていませんが、実直で己に厳しい選手。時にはコルダ同様、厳しすぎるとも指摘されています。 

そんな彼女が全米女子オープンを前に飾った復活優勝。コルダ、ジーノ・ティティクルの2強に割って入るくらいの勢いがつきそうです。特にメジャーのセッティングになれば、彼女のショットの正確性と風に強い弾道、抜群のショートゲームは有利に働きます。今後のメジャーから目が離せません。

画像: 最終日に6バーディ、1ボギーの「66」をマークし、通算9アンダーで逆転優勝を飾ったセリーヌ・ブティエ。2023年メイバンク選手権以来となる3年ぶり、ツアー通算7勝目で、優勝賞金30万ドル(約4800万円)を獲得した

最終日に6バーディ、1ボギーの「66」をマークし、通算9アンダーで逆転優勝を飾ったセリーヌ・ブティエ。2023年メイバンク選手権以来となる3年ぶり、ツアー通算7勝目で、優勝賞金30万ドル(約4800万円)を獲得した

PHOTO/Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト6月23日号より

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