韓国の超新星が首位に立つ
初日はソア・キムがロケットスタートを決めた。9バーディ、ボギーなしの9アンダー63で単独首位に立ち、「今日の目標は4アンダーでプレーすることだったので、自分でも予想していないスコアでよくできたと思います。私の目標は世界ランクナンバーワンです。オリンピックに出場してグランドスラムを達成したいです」と無邪気な笑顔で振り返った。

ノーボギー、9バーディの「63」という圧倒的なゴルフを見せたソア・キム
1打差の8アンダー2位には前週の全米女子オープンで14位に入った桑木。
「昨日全然ダメだったのをしっかり修正して臨めたので、自信を持って最後まで打てたと思います。すごく久々にこのスコアが出たのでうれしいです」と手応えを口にした。

前日のプロアマ戦では「調整が上手くできなかった」と話していた桑木だが、「64」の好スコアで初日を終えた
6アンダー「66」の3位には永井花奈、佐藤心結、倉林紅、鶴岡果恋、金澤志奈、セキ・ユウティン、福山恵梨、永嶋花音が並んだ。ボギーなしで回った永井は「ティーショットが安定していたので、危なげないゴルフでした。今週は芝の感じとかすごいフィーリングが合う気がするので上位にいけたらいいなと思っています」と目線を上げた。
前週の「ヨネックスレディス」でツアー初優勝を果たした吉田鈴は3アンダー31位発進。「今週は切り替えて、優勝した翌週にプレーすることは大事なことだと思うので、そのあたりは意識して回りました。最終日まで体力を残して集中力が大事だと思う」と気を引き締めた。
桑木が首位浮上! ソア・キムとのデッドヒートが続く
2日目は桑木が8バーディ、1ボギーの7アンダー65と爆発し、通算15アンダー単独首位へ浮上した。圧巻は4番からの5連続バーディ。「昨日11時間くらい寝たので、体調も回復して万全の状態でプレーできた。明日もスコアを気にせず、一からのスタートだと思って頑張りたいです」と自然体を強調した。

2日目もビッグスコアをたたき出し単独1位に立った桑木
初日首位のソア・キムは69で回り、通算12アンダーで2位に踏みとどまった。「今日は4アンダーで回るのが目標でしたが、1打及びませんでした。ティーショットは昨日と変わらずよかったですし、私はアグレッシブにプレーするので、そういう攻撃的なところを明日以降も見てほしいです」と決勝ラウンドを見据えた。

ソア・キムは2位に後退したが、「69」でまとめた
猛チャージを見せたのが荒木優奈だった。41位からのスタートだったが、出だしの1番で20ヤードのロングパットを沈めてリズムをつかみ、後半の5連続バーディを含む8アンダー64で回り、通算10アンダー3位へ急浮上。

予選通過ギリギリだったが2日目に「64」と猛チャージした荒木優奈
「ずっとリズムはよかったと思うんですけど、気づいたらいいスコアで回っていたみたいな感覚です。予選ギリギリになるところからのスタートだったのでホッとしました」と残り2日間の巻き返しに自信を見せた。
金澤志奈、山路晶、穴井詩、永井も通算10アンダー3位に並んだ。
永井花奈が2位に浮上! 9年ぶりの優勝に近づく
3日目は桑木が単独首位を守った。3バーディ、1ボギーの70で回り、通算17アンダーまで伸ばした。「後半疲れが出て左に引っかけて距離が合わないミスがありましたが、最後のほうは修正できたので、明日もショットはいい感じで打てるかなと思います。最終日は優勝を意識してしまうと思いますが、自分のプレーができればいい結果で終わると思う」と前を向いた。

桑木は2日目に続いて1位を守った
5打差3位から出た永井が5バーディ、1ボギーの68で回り、通算14アンダー2位へ上がってきた。今季は開幕から好調で前週までトップ10が4回あり、前週までのメルセデス・ランキングは10位。今週は2017年「樋口久子・三菱電機レディス」以来約9年ぶりとなる通算2勝目のチャンスで「予選ラウンドに引き続きショットが安定していました。最終日は気合で優勝目指して頑張っていきたいなと思います」と力こぶを作った。

9年ぶりの2勝目が近づいた1日となった永井花奈
全米女子オープンで掴んだ自信を胸に桑木が競り勝つ
最終日は桑木と永井がデッドヒートを演じた。3打差2位から出た永井が1、4、5番でスコアを伸ばし、首位の桑木に並んだ。桑木は6番でボギーが先行し、一時は永井に2打差をつけられたが、12番パー5で3打目のアプローチをピンそばに寄せてこの日初バーディを奪い、流れを引き戻した。桑木は続く13番もバーディとし、右から左へ傾斜するグリーンが特徴的な六甲国際の名物ホール、16番パー3で勝負を決める1打を放つ。ティーショットを傾斜に当てて右手前3メートルにつけ、これを沈めて再び単独首位に立ち、優勝を大きく引き寄せた。

宮里藍と桑木のツーショット
優勝インタビューでは「3ストローク差は本当に差じゃないと思って、今日もアンダーで回ろうと思いました。16番でいいパットが入ってくれましたし、いいショットが出たので、そこがカギだったかと思います。全米女子オープンで得たものを今週発揮できました」と笑顔で振り返った。
永井は1打及ばずの通算18アンダー2位にとどまり、悲願の通算2勝目はならなかった。豪打で今大会を沸かせたソア・キムは通算16アンダーで3位に食い込み、宮里藍ベストアマチュア賞を獲得した。通算15アンダー4位に鶴岡果恋、通算14アンダー5位に穴井詩。

左から鶴岡果恋、穴井詩
アマチュアの長澤愛羅が10番、11番で連続イーグルを奪った。10番パー4は第2打が直接カップイン。11番パー3は5Uでホールインワンを達成した。1ラウンドでの連続イーグルは2010年「ミズノクラシック」のパク・ヒヨン以来16年ぶり4人目で、アマチュアでは初の快挙だった。

ホールインワンを含む、アマチュア初の連続イーグルを達成した長澤愛羅
今大会の上位2人、桑木、永井には「AIG女子オープン」(7月30日~8月2日、イングランド・ロイヤルリザム&セントアンズGC)の出場権が与えられた。
女子ゴルフの今季国内ツアー第15戦は「ニチレイレディス」で19日に千葉県・袖ヶ浦CC新袖コースで開幕する。
写真/有原裕晶

