
遠藤芳作(えんどう・ほうさく)さん
●年々エージシュートが楽になっていると話す遠藤芳作さん
息子3人のうち長男と三男はゴルフをする。「僕が一番上手いかな(笑)。子どもたちは仕事でまだ遊んでいられないから。僕には『あまり金を残さなくていい』と言ってくれますよ」(遠藤)
ゴルフ歴は40年以上。謙虚でシャキッと95歳

とにかくよく歩くし、自転車にも乗ると話す95歳!
9番(パー4)グリーンで待っていると、背筋をピンと伸ばして歩いてくる若々しい男性が見えた。2オンはしなかったけれど、3打目を上手くグリーンに乗せ、ピン奥からの難しい下り3mパットを入れれてパー。
「でも、ハーフ47でしたから、お恥ずかしい。45以下で回らないと、エージシュートが遠くなります」(遠藤・以下同)
この方、遠藤芳作さんは昭和5(1930)年生まれの95歳。今年10月に96歳を迎える。山形県出身、ゴルフを始めたのは53歳のとき。それでもキャリアは40年を超える。
「仕事関係のお付き合いで始めました。スポーツは高校時代に軟式テニスを少しやっていた程度でしたが、銀行の方が分厚いレッスン書をくれたので、ネーム入りのクラブを買って始めた。これは今も大事に取っていますよ。最初は少し習ったけどなかなか上手くいかなくてね。でも仲間がいた習志野CCのメンバーになり(今はお子さんに譲渡)すぐにコースに出ました。スコアはもう覚えていません。でも、ハマっちゃったんですよね。当時はコースに公衆電話が5、6台あり、そこから仕事の電話をかけていましたね。そして、東京国際GCのメンバーになって、よみうりGCはその後です。ここは車で自宅から25分で来られるのもいいのです」
60キロの米俵で培った健脚と、月15回のラウンド

ゴールドティーからラウンドする遠藤さん。カートには乗らずなるべく歩くようにしている。
「足腰の強さは家系。歩くことは体にいい。ゴルフ場は芝だからクッションの上を歩く感じになります」
遠藤さんは高校卒業後、実家の農家を手伝っていたが上京し、いわゆる“丁稚(でっち)”を経て、東京世田谷で米の卸売りを営んできた。「ほうさく」とは、まさに米屋になることが宿命のような名前だが、「私にはきょうだいが13人いて、上の2人が小さい頃に亡くなったので、親父が隣の和尚さんに頼んで付けてもらったのがこの名前なのです。やっぱり名前は大切ですよね」。
さて、どんどんゴルフにハマっていった遠藤さんの現在のラウンド数は、「火曜会」を含め月に15
~16回。
「東京国際では日曜と木曜、だから、だいたい1日置きにしていますね。ゴルフをしない日は、今も事務所に顔を出す。会社は息子に譲っているから口は出せないけれど、金だけは握っているんですよ(笑)」
自宅から事務所までの150mの上り道を1日往復5回程度、自転車で行ったり来たりしている。自然に足腰が鍛えられる。
「足腰の強さは、家系もあります。それに、昔は牛や馬を使って1日に何度も往復して田んぼを耕していたから、そのおかげで鍛えられた部分もある。仕事でも以前は60キロの米俵を運んでいた。今は30キロの袋しかないですけれど」
身長を聞くと「10cmくらい縮んで170cmない」と返ってきたが、背筋が伸びているので、もっと大きく見える。そしてコースではなるべく歩くようにしているという。ササッと速く歩くので、仲間に「せっかち」と言われるほどだ。
「腰が悪いのでベルトを巻いてはいます。『年寄りがあまり歩くな』と言う人もいる。でも、カートに乗っても結局歩くことになるし、夏も冬も同じように歩きます。この『火曜会』は、暑くても寒くても雨が降っても、コースがクローズにならない限りやるんですよ。やめると田中さんに怒られる」
この“田中さん”とは、よみうりGCの超有名スーパーシニア、91歳の田中菊雄さんのこと。白ティーからエージシュートを重ねており、大会なども開催する。
「田中さん、年間355回ラウンドしていますよ。でも田中さんの存在はすごく大きい。それで皆エージシュートに挑戦するようになったのですから」
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ゴルフ歴40年以上、95歳になっても月15~16回はラウンドしているという遠藤さん。「週刊ゴルフダイジェスト」7月7日号や「Myゴルフダイジェスト」では、そのモチベーションを支える「衰えない向上心」と「健康管理」について深堀り。大叩きしないための「ボギーオンベース」の考え方や大病を克服した本人が語る「自炊中心・夜8時就寝」のルーティンは、長く健康にゴルフを楽しむためのヒントになるはずです。
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協力/よみうりゴルフ倶楽部
撮影/増田保雄
※週刊ゴルフダイジェスト7月7日号「~スーパーシニアのゴルフライフ④~ 『老後のためにゴルフをしています』遠藤芳作さん」より一部抜粋


