
皆吉愛寿香。2000年生まれのプラチナ世代。2022年のプロテストに合格した95期生で、同期には神谷そら、ウー・チャイェン、仲村果乃などがいる(撮影/岡沢裕行)
| 出場試合数 | ドライビングディスタンス | FWキープ率 | パーオン率 | パーセーブ率 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 4 | 223.81ヤード | 54.46% | 60.42% | 75.69% |
| 2024 | 3 | 234.75ヤード | 62.50% | 59.03% | 81.25% |
| 2025 | 3 | 226.90ヤード | 66.43% | 46.11% | 72.78% |
| 2026 | 14 | 238.78ヤード | 65.36% | 60.14% | 83.33% |
飛距離と安定感を生んだ「30g台」のシャフト

シャフト変更のきっかけは、後藤あいだった(撮影/岡沢裕行)
躍進の最大の理由は、ドライバーのシャフト変更にあった。
以前は50g台のシャフト(フレックスS)を使用していたが、「テークバックがコンパクトなため、自分でシャフトのしなりを感じられず、まるで棒を振っているように感じていた」と明かす。そこでオフ期間にテストし、実戦投入したのがUSTマミヤの「ATTAS」の30g台の超軽量シャフト(「ATTAS SPEED」)だ。硬さの表記がないほど軟らかく、皆吉の感覚では「ぼよぼよ」と表現するほどのモデルなのだそう。
きっかけは、昨年のステップ・アップ・ツアーで、飛距離が魅力のアマチュア・後藤あいと同組で回ったことだった。後藤が使用していたのが、まさにUSTマミヤ「ATTAS SPEED」で、そのスウィングを見て「ヘッドスピードが速いのに、軟らかいシャフトでも全然曲がらない」ことに驚愕。「それなら、一般的なヘッドスピードの私だったら、よりタイミングが取りやすく使いやすいかもしれない」と考え、オフから試すことに決めたという。
自ら無理にしならせにいく必要がない軽量で軟らかいシャフトは、コンパクトなスウィングの彼女にピタリとはまった。
「トップで『間』が取れて、切り返しが気持ちよく振れるようになりました。そのタイミングの良さが、逆に曲がらない感覚へと繋がったんです」と語る通り、ティーショットの安定感は格段に増した。
その恩恵はスタッツにも顕著に表れている。ドライバーで確実にフェアウェイを捉え、かつ飛距離が伸びたことでセカンドショットの負担が減り、昨季は46.11%だったパーオン率が今季は60.14%へと飛躍的に向上した。アイアンもスリクソンとPINGのモデルをコースや調子によって交互に使用するなど、ギアへの深い探求心が今季の好調を支えている。(※現在のドライバーヘッドはPING『G440 LST』の10.5度を使用)
ホールインワン賞でギャラリーにアイスを⁉

第1回リランキングを終えて、この笑顔!(撮影/岡沢裕行)
ちなみに今週開幕する「EARTH MONDAMIN CUP」は、高額な優勝賞金(7200万円)に加え、すべてのパー3にホールインワン賞が設定されていることが特徴のひとつ。最高額は4番(158ヤード)の1000万円。そして、13番(188ヤード)700万円、9番(189ヤード)500万円、15番(171ヤード)200万円という夢のある金額設定になっている。
どのホールを狙っていくか聞いてみると、「パー3、全部狙います!」と強気な姿勢。
米国ツアーでは、ホールインワンを達成した選手がクラブハウスにいるギャラリー全員にビールを振る舞うという粋な習慣があるが……。「(もし私が達成したら……)最近ハマっている、サーティワンのアイスクリームをご馳走したいですね!」と、6月下旬のジメジメとした気候を吹き飛ばすような爽やかな笑顔で答えてくれた。
今後の目標については「まずはシード権を獲ることが一番。あとは残りの試合で初優勝できたら」と力強く語った。自分に合うセッティングを見つけ出し、データと結果で確かな自信を深める皆吉愛寿香。中盤戦のフル出場権を手にしたプラチナ世代のプロ4年目が、さらなる大舞台でどのような躍進を見せるのか期待がかかる。(文/川野真美)
