“嫌な流れ”を断ち切った平本世中、得意のフェードでコースを攻略
2時間遅れの午前9時50分に1番ティーからスタートした平本世中は、1イーグル・7バーディ・2ボギーの「65」でフィニッシュ。「朝の練習場の時から結構な土砂降りで、悪天候のままスタートする覚悟を決めた」とタフな1日を振り返った。
出だしでボギーを叩き、苦しい展開を予想したものの、続くホールでバーディと見事にバウンスバックを見せる。
「練習ラウンドではスプーンで打っていたティーショットを、雨で飛距離が出ないと考えてドライバーに変更したんです。それがうまくフェアウェイに行き、セカンドをピン右奥5mにつけてバーディ。これで『パーからスタートした』と気持ちを切り替えられたのが大きかったです」
さらに11番ホールでは、大きなビッグプレーも飛び出した。ドライバーでのティーショットが右のファーストカット(セミラフ)へ。ピンまで残り30ヤード、手前がすべて池というシビアなシチュエーションから「手前だけは避けよう」と打ったアプローチが、そのままカップインしたのだ。「持ち球はフェードなんですが、意外と右ドッグレッグのホールが多くて攻めやすいのかもしれません。なぜスコアが出ているのかは、自分でも詳しくはわからないですけど(笑)」と笑顔を見せた。
「明日明後日で絶対に悪い時が来ると思っているので、そこをうまく対応できれば」と気を引き締めた。

平本世中(写真は26年日本プロゴルフ選手権大会、撮影/岡沢裕行)
日没間際に執念のホールアウト!細野勇策が6アンダー暫定2位タイ
午後組でスタートした細野勇策は、7バーディ、1ボギーの「66」をマークし、6アンダーの好スコアでフィニッシュ。最終18番のセカンド地点にいた際にサスペンデッドを知らせるホーンが鳴ったが、「もうやっちゃおう」とそのままプレーを続行し、なんとかホールアウトを完了させた。
2時間遅れのスタートとなったことについても、「朝はずっと起きていましたし、早目に練習もできましたので、そんなに影響はなかったです」と動じる様子はなし。「午前組から比べると天候には恵まれたと思います」と天候の回復も味方につけた。
好スコアの裏には事前の準備があった。「オフがあったので、いい調整できたのでいい結果に繋がって良かったです」と充実感を漂わせる。コースとの相性については「自分の満足度とスコアが一致しないことが多いですね」と語り、苦手意識はないとしつつも「もったいないパットだったりが目立っていますかね」と反省点も口にした。
しかし、「自分の状態はすごくいいので明日も伸ばしていきたいです」と語気を強めており、2日目以降のさらなるチャージに期待がかかる。

細野勇策(写真は26年日本プロゴルフ選手権大会、撮影/岡沢裕行)
「この試合を作った張本人」池田勇太、パット復調で優勝争いへ
午前9時20分に10番ティーからスタートした池田勇太は6バーディ・1ボギーの「67」でフィニッシュ。雨が降り続く過酷な状況にも「予報以上に降ってましたもんね」と冷静に対処した。
前半のプレーについては「雨が止まなかったので、普通より大変だった」と振り返るに留めたが、確かに手応えを感じているのはグリーン上のプレーだ。「パターはだいぶ復調してきたというか。自分の感覚、感性が表現できるぐらいにはなってきています。外すことを恐れずにやり続けることが、少しずつできてきたかなと感じます」と、迷いなくストロークできている現状を明かした。
関西オープン以降、連戦による疲労困憊から「最初の1週間はクラブを握らず、体を元に戻すことに努めた」という池田。しっかりとリフレッシュして迎えた今大会への思い入れはひとしおだ。「僕はこの試合を作った張本人ですからね。佐藤さん(サトウ食品)にも『1回は優勝してほしい』と言ってもらっていますし、思い入れはもちろんあります。良くなってきた調子をさらに上げて、最終日までしっかり優勝争いに絡めるように頑張っていきたいです」発起人としての責任感と、プロとしての闘争心をのぞかせた。

池田勇太(写真は26年前澤杯 MAEZAWA CUP、撮影/有原裕晶)
厳しい気象条件で幕を開けた今大会。選手たちがこのタフな西那須野カントリー倶楽部をどう攻略していくのか、明日以降の熱戦からも目が離せない。

