
シャンバラジャパンCCの前身、大岡GCは1972年開場。設計は関西プロゴルフ協会
兵庫県豊岡市にある大岡GCは運営会社、運営体制の変更に伴い、シャンバラジャパンCCに名称変更すると発表した。すでに母体会社の変更はホームページにも掲載され、会員には告知されているという。新たなオーナーは韓国のSHAMBHALA社(代表は李完國氏)で、ゴルフ場名は社名から取っている。コースはアウトとインを入れ替えただけで、レイアウトそのものには手を加えていない。ただ、クラブハウス改修工事を7月中旬まで行うため、現在は完全セルフプレーでの営業をしている。
また今後の運営体制ではプロゴルファーのキム・ヒョンソン(金亨成)が代表に就くことも公にされた。旧運営会社の役員以外の従業員はそのままで、これまでの雇用は確保されている。兵庫県加東市にある東条の森CC(63ホール)も、昨年、韓国企業に買収されているが従業員の雇用は守られている。
全国の韓国企業による買収コースを数えると切りがないが、ランダムに挙げると──。
九州熊本では赤水の愛称で親しまれたあつまる阿蘇赤水GC。長崎空港CCはオーシャンパレスGCとして再生されている。佐賀県の天山CCもそうだ。千葉県では成田ヒルズCC。27ホールだった八幡CCも18ホールに改修してザセイントナイン東京に。
なぜ日本のゴルフ場に韓国企業の触手が伸びるのか。
まず韓国国内での事情がある。ゴルフ場建設の適地が少なく、地価も高く、そのうえ環境規制が厳しくコース新設などとても望めない。片や日本では円安、ゴルフ人口の減少により、営業的に利益を上げられないゴルフ場が転売に応じるケースが多くなった。
また九州や空港のある千葉県などは韓国からすれば航空の便が良く、自国からのインバウンドも見込めるという。
「では日本人が買いますか? ということです。やはり会員への預託金返済が足かせになっています。国内需要からしてもコースが多すぎるとも言えますし、日本人が買わない物件を韓国が買ってくれて、しかも従業員の雇用は確保してくれる。ゴルファーにとっては『ソーラー畑』になるより、ずっといいと思いますよ」(ゴルフ場経営コンサルタント・菊地英樹氏)
日本にとっては良いことのほうが多いのかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年7月21日号「バック9」より
