
54歳になったパドレイグ・ハリントンはメジャー3勝、全英OP連覇を果たしている
今季4勝でポイントランク1位のスチュワート・シンクに1打ビハインドで迎えた最終日、ハリントンは出だしを2連続バーディでトップに立つと、2位のシンクに4打差をつけて圧勝。昨年はシンク相手に僅差の勝利だったが今回は楽勝?
「いや、難しかったです。気を抜くどころかとにかく集中することだけを考えました。出だしの2バーディが大きかった」
優勝賞金80万ドル(約1億2900万円)を獲得した54歳は、シニア通算獲得賞金を1000万ドル(16億円)の大台に乗せた。
増えたのは賞金だけではない。コロナ禍がきっかけで始めたYouTubeチャンネル『Paddy's Golf Tips』(レッスン動画)の登録者も一夜にして1万人以上増えて20万人を超えた。
ライバルのシンクも「レッスン動画なんて退屈なものだと思っていたけれど彼のは違う。面白がらせようとしてるわけじゃなく、夢中でやっているから自然と面白さがにじみ出る。これを見たら誰もが彼を好きになる」と絶賛する。
アイルランド訛りで話すハリントンは、ゴルフ界で好感度が高い一人。プロアマでは「一度僕と目が合ったら最後、教えずにはいられない」というほどの教え魔。全英オープン連覇、全米プロにも勝っているビッグネームだが気さくで親しみやすい。
「僕の動画にスウィングプレーンなんて言葉は出てきません。教えるのはいかに力強くクラブをリリースするか。オーバースウィングにはならず、いかにダイナミックに体を動かすか。そこにコースマネジメントを少し加えれば十分シングルになれますよ」
世に溢れるレッスンは「上級者向けが多い。初心者やシニアが真似しても混乱するだけ」と言うが、本人のややおせっかいな指導で「あなたのせいでゴルフが崩れた」と言われることもあるらしい。
「勝てるのは56、57歳まで」と腹をくくる彼は来年、前人未到の3連覇4勝目に挑む。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年7月28日号「バック9」より
