72年の長きにわたり数々のトーナメントを開催してきたファイアストーンCCがツアーの舞台から消える。
画像: オハイオ州アクロンにある名門プライベートコース。1929年にバート・ウェイが設計。後にロバート・トレント・ジョーンズが大規模な改造を実施

オハイオ州アクロンにある名門プライベートコース。1929年にバート・ウェイが設計。後にロバート・トレント・ジョーンズが大規模な改造を実施

WGCブリヂストン招待でタイガー・ウッズが8勝を挙げたことで知られるファイアストーンCC。1929年の設立以来、かつては年に3つの試合が開催され、常設のメディアセンターやインタビュールームが敷地内にあったトーナメントのメッカだった。しかし、7月に行われたPGAツアーチャンピオンズのカウリグカンパニーズ選手権を最後にツアー開催の歴史に幕を下ろす。

来年はこの大会がカリフォルニアのニューポートビーチCCに舞台を移すため、ファイアストーンCCでプロのトーナメントを開催するのは今年が最後。慣れ親しんだ舞台に別れを告げるデービス・ラブIIIは「長年にわたって数々のドラマが生まれたことを考えると、これが最後になるなんて信じられない。本当に残念です」。

1958年にジャック・ニクラスがデビューしたのもここ。75年の全米プロゴルフ選手権を含む7勝を挙げてきた。アーノルド・パーマーもここで3勝。距離の長い16番パー5を「ザ・モンスター」と名付け、60年にここで年間メジャー3冠を目指したときには、件の16番でトリプルボギーを叩き戴冠を逃した。

18年のブリヂストン招待を最後にPGAツアーのイベントは終了。翌年からPGAツアーチャンピオンズの舞台になったが今回1つの時代が幕を下ろした。

「メジャー大会の代替コースが必要になったときファイアストーンCCなら48時間以内に準備が整うと昔聞いた」とザック・ジョンソン。だが、タイヤ製造の世界的拠点として栄えた街はタイガーの全盛期が終わると寂れ、最近では集客に苦労するようになった。ある選手は昨年レストランで「毎年顔を見るけど何をしている人?」と聞かれたという。試合が行われているのを知らない人が増えゴルフ熱は低下した。「時代の流れなのでしょう」とスチュワート・シンク。栄光を知っている選手にとっては寂しい限りだ。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年8月4日号「バック9」より


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