タイガー・ウッズ全盛時代にPGAツアー3勝、PGAツアーチャンピオンズでも11勝を挙げているスコット・マッキャロンが血液のがんと闘いながらひたむきに競技に取り組んでいる。
画像: マスターカード・ジャパン選手権優勝当時のマッキャロン

マスターカード・ジャパン選手権優勝当時のマッキャロン

カウリグカンパニーズ選手権初日、マッキャロンは自己ワーストの「80」を叩き最下位に沈んだ。ラウンド後「いい心構えで生きないと死んでしまうかもしれないからね」と笑ったがこれは冗談のようで冗談ではない。彼は非ホジキンリンパ腫の闘病真っ最中なのだ。

マッキャロンが病名を告げられたのは3月末。現在抗がん剤治療の3クール目を終えたばかりで、薬剤を投与するためのポート(カテーテル)を右胸に埋め込んだまま試合に出場した。これから10回の放射線治療を受けるという。

大会期間中の7月10日に61歳の誕生日を迎えたが、彼は「ゴルフは僕にとってセラピー。自宅にいるより試合会場にいるほうがいい」と報道陣にコメント。80を叩いてもロープの中にいるほうが「がんのことを考えずに済むからプラス。内容が伴っていないけれど」と言いながら3日目は「64」と盛り返した。

診察を受けるきっかけになったのは喉の奥に鉛筆の端に付いている消しゴム大の塊を発見したこと。

「扁桃結石か何かかと思ってピンセットで取ろうとしたけどびくともしなかった」

検査の結果医師から電話でがん宣告を受けた。

抗がん剤治療から3週間経っても化学治療の副作用を実感している。

「一番つらいのはぐっすり眠れないこと」

薬による睡眠不足で毎試合1番ティーに立つと「ライダーカップのスタートホールみたいな緊張感に襲われる。この状態でプレーするのは大変です」と人ごとのように笑った。

帽子を取ると頭はツルツル。

「まるで毛のない猫みたいでしょ(笑)」

放射線治療が済めば体調が回復すると信じる彼は「まだ飛距離も十分だからね」と19年に日本で開催されたマスターカード・ジャパン選手権以来の通算12勝目に意欲を燃やしている。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年8月4日号「バック9」より


This article is a sponsored article by
''.