7月24日、埼玉県の武蔵丘ゴルフコースでグラファイトデザインの最新シャフト「ツアーAD EK」のメディア向けデビューイベントが開催された。これまでプロや上級者が敬遠しがちだった“先調子系”のイメージを激変させる新製品。その全貌と実際のコース試打の模様を編集部員Kがリアルにお届け!

ツアーADの最新作は「EK」! 先調子の概念を覆す新世代の走り系

今回発表された「ツアーAD EK」は、すでにツアー現場で選手たちのチェンジが進んでいる注目の新製品。

近年のツアーADの系譜をおさらいすると、中調子の「GC」、手元寄りの「FI」と続き、今回の「EK」は先調子系に位置づけられます。名称の「EK」は「EXTRA KICK(エクストラ・キック)」の頭文字をとったもの。メーカーが掲げるコンセプトは、スピード感と適度なつかまり性能を追求した「新世代の走り系シャフト」です。

画像: ツアーADのポジショニングマップ。EKはややドロー系、やや高弾道に位置する

ツアーADのポジショニングマップ。EKはややドロー系、やや高弾道に位置する

従来の先調子系シャフトといえば、「手元側が硬くてタイミングが取りづらい」「プロや上級者が振るとつかまりすぎてしまう」といった声もありましたが、今回の「EK」はその概念を大きく覆しています。

手元の剛性を単純に上げるのではなく、ねじれ・曲げ・つぶれという3軸方向からのアプローチによって手元側の動きを緻密に調整。「しっかり感」を残したまま、しなやかにしなり、先端側でスピードを出せる構造に仕上げられているのです。

画像: ヘッドのカラーを選ばない合わせやすさも「EK」の特徴

ヘッドのカラーを選ばない合わせやすさも「EK」の特徴

デザイン面もスタイリッシュ。近年、ポルシェのクレヨンカラーやアウディのナルドグレーなど高級欧州車でトレンドとなっている落ち着いたニュアンスカラーを採用しており、シックで洗練された印象。これならどんなヘッドにも合いそうです。

松山英樹・石川遼らも続々高評価

これまでの先調子系はパワーのある男子プロからは敬遠される傾向がありましたが、この「EK」に関してはツアー現場で異例の高評価を獲得しています。

まずは海外で活躍する2選手のリアルなコメントをご紹介。

【石川遼】

「右に出せるけど、それ以上右に行かない感じがある。手元側のねじれが少なく感じる。先端が安定している。インパクト後に、グリップがねじれる感じが少ない」

【松山英樹】

「太さは感じるけど、今までにない感触。強く叩けるので、ボールスピードが出ている。面白いシャフト」

ちなみに松山英樹は、全米オープンで「EK」を装着したドライバーをバッグに入れ、練習ラウンドを行ったほど。今後新しいスリクソンのヘッドとの組み合わせも試していく模様で、期待の高さを物語っています。

国内ツアーでも高評価です。

細野勇策:「振りやすい。イメージ通りの球が打てそうなのでヘッドも調整してみる」

比嘉一貴:「素振りをした時点でよさそうなのが分かった。実際打ってもイメージ通りの球が出た」

篠優希:「今使っているDIがつかまらなくなってきていた時に、EKを打ったら振りやすかった」

時松源藏:「今よりスピンが減り、前に飛んでいる。振りやすい」

篠優希、時松源藏は即チェンジ。さらに、蟬川泰果や清水大成といったツアー屈指のパワーヒッターが実際に採用しているほか、国内女子ツアーでも都玲華や金田久美子プロが実戦投入するなど、これまでの「先調子」とは明らかに異なる動きを見せています。

横田プロ&江澤プロが語る「走るのに押し込める」「嫌な動きをしない」

イベント当日は、横田英治プロと江澤亜弥プロが、開発担当のグラファイトデザイン髙橋雅也さんを交えてトークとデモンストレーションを披露してくれました。

現在「ツアーAD GC」を使用している江澤プロは、「EK」の第一印象を次のように語ります。

【江澤亜弥プロ】

画像: 長年「ツアーAD」を愛用する江澤亜弥プロ。「安心感、安定感はそのままに、ボール初速の速さが加わりました。進化を感じています」

長年「ツアーAD」を愛用する江澤亜弥プロ。「安心感、安定感はそのままに、ボール初速の速さが加わりました。進化を感じています」

「先調子のシャフトって、切り返しの時にヘッドが若干前に出てくる感じがして、プレッシャーがかかった時に恐怖心が出るので、もともとは苦手意識があったんです。

でも、この『EK』は先調子という情報を入れて打ったにもかかわらず、自分が嫌だなと思うような動きを一切しないんです。手元の剛性がコントロールされているせいか、先端は戻ってくるけれど『ほどよく』戻ってきてくれる。切り返しで嫌な暴れ方をしないので、これなら本当に私も試合で打てるという感覚があります。

画像: 「先調子には苦手意識がありましたが、このEKは安定感があります」

「先調子には苦手意識がありましたが、このEKは安定感があります」

初めて打った時も、初速がグーンと強く出る球が打ち出せました。ツアーADのロゴがFIから新しくなって、以後、安定感に加えて初速が出る要素がプラスされた印象があります。進化を感じますね」

グラファイトデザインの髙橋さんも「手元の剛性を調整して抑えている分、タイトになりすぎずタイミングが取りやすい設計にしています。パワーヒッターでもコントロール性とスピード感を体感していただけるはずです」と自信を見せます。

続いて、横田英治プロも「EK」の絶妙なバランスを語ります。

【横田英治プロ】

画像: 横田英治プロも「ツアーAD」を長らく愛用する。「教え子の女子プロが打っても、軒並みボールスピードがアップしている。走り感と押し込める強さが飛距離につながっていると思います」

横田英治プロも「ツアーAD」を長らく愛用する。「教え子の女子プロが打っても、軒並みボールスピードがアップしている。走り感と押し込める強さが飛距離につながっていると思います」

「全体がほどよくしなって、その中で動きすぎないのが今回一番感じたところですね。先端が走るイメージはあるんだけど、先端側が負けない強度を保っているから、当たった時に『押し込む感じ』がしっかり残っている。ただ走るだけじゃないプラスアルファがありますね。

画像: 「現代の主流となっている、つかまったロースピンのフェードボールが打ちやすい」

「現代の主流となっている、つかまったロースピンのフェードボールが打ちやすい」

それと、手元が若干太めでカウンターバランスっぽさがあって、シャフト全体が軽やかに振りやすく感じます。なので、普段は6Sですが7Sにしました。『EK』は先が走るけど、フェース面がねじれるような動きがないので、安心感がある。現代のドライバーショットの主流である、つかまったロースピンフェードを打つにも、めちゃくちゃ相性がいいシャフトだと思います」

武蔵丘GCでコース試打! コレ、もしかして運命のシャフト!?

トークとデモンストレーションが終わると、お待ちかねの9ホール実戦試打ラウンドへ!

今回は特別に、普段使用しているドライバーヘッドに、希望のスペック&スリーブを装着した「EK」を用意してくれるという超豪華な企画です。

筆者が用意していただいたのは、「ツアーAD EK」の5-R1(SR相当)。

合わせるヘッドは自前のタイトリスト「GTS4」(ロフト10度)。ちなみに筆者のヘッドスピードは43~44m/sです。

画像: スピン量が抑えられる「GTS4」と合わせた。これがかなりの好結果を生んだ

スピン量が抑えられる「GTS4」と合わせた。これがかなりの好結果を生んだ

正直なところ、これまでのツアーADシリーズには「どこか硬くて重い、ハードヒッター向け」という先入観がぬぐえずにいました。グラファイトデザインの皆さんが見守る中、緊張のスタートホール(パー5)のティーショット。

一振すると、素直な手元のしなりから一気にヘッドが走り抜ける爽快な打感!

フェアウェイの真ん中をとらえた一打は、推定飛距離260ヤード!2打目でグリーン手前まで運び、いきなりのバーディ発進となりました。

従来のツアーADに感じていたような手強さはない。途中「6S」スペックも借りて打ち比べましたが、6Sは確かに重量感としっかり感が増すものの、タイミングの取りやすさは変わらず振り切れます。弾道としてはドローが力強いフェードへと変化し、この日一番のビッグドライブを記録! 走るのに叩いても左へ巻き込まない安心感を強く実感しました。

その後は再び5-R1に戻してラウンドを続けましたが、終始振りやすさは抜群。飛距離・方向性ともに文句なしで、フェアウェイを外したのはわずか2ホールのみ。最終9番(パー5)でも実測270ヤードを叩き出し、2オンにも成功してバーディフィニッシュ。

ツアーADの固定観念が変わった

実はここ最近、ドライバーの飛距離不足と方向性のバラつきに悩んでいた筆者。「シャフトひとつで、ここまでゴルフが変わるのか!」と、脱帽するしかありませんでした。

私と同じように「ツアーADはハードすぎるかも」「先調子? 暴れそうで怖い」と敬遠していたゴルファーにこそ、ぜひこの「ツアーAD EK」を試してほしいです。もちろん万人に合うシャフトはありません。ただ、しなやかな振りやすさ、ボール初速の向上、そして叩いても暴れない感じは体感できる。これまでの固定観念がきっと覆るはずです。

秋の本格シーズンに向けて、振りやすさの「5-R1」で行くか、叩いて飛ばせる「6S」で行くか、いや6SRもありかも……嬉しい悩みに頭を悩ませる日々が続きそうです。


This article is a sponsored article by
''.