
プロ入り3戦目で勝利を手にしたジャクソン・コイブン
「18番に向かう終盤はやはり緊張しました。ギャラリーから『スコッティ(シェフラー)が追い上げてきてるぞ』という声が聞こえてきて。でもそれは気にせず自分のプレーに集中することだけを考えました」というコイブンは、先に22アンダーで上がった世界No.1に3打リードし最終ホールを迎えた。
ティーショットは緊張のためかややバックスウィングが小さく会心の1打とはいかなかった。2打目はフェアウェイに刻み3打目がグリーンをオーバー。アプローチもカップに寄らず4メートル強のパーパットを残した。
2パットのボギーでも優勝できる。しかし彼は冷静にラインを読み、パットを決め切ってノーボギーのラウンドを締め括ると、初めて感情をあらわにガッツポーズ。両手で顔を覆いしゃがみ込んだ。
アマチュア時代の実績からいえば驚くことではないかもしれない。だが3日目に「61」をマークし周囲の期待が高まるなかプレッシャーを跳ね除けフィールドの厚い大会で冷静沈着なプレー。「自分の長所はメンタリティ」という通りのゴルフでまるで勝ち方を熟知しているベテランのような戦いぶりを見せた。
彼のグローブには「Confidence(自信)「Trust(信頼)」「Dominate(圧倒する)」の3文字が書かれている。3つ目の「Dominate」はショートゲームのコーチ、ジョシュ・グレゴリー氏と一緒に考えた言葉。
「今年大学でゴルフをプレーするなかでその言葉が大きな助けになりました。以来ずっと3つの言葉を書き続けています」
根底にあるのはゴルフ愛。
「とにかくこの競技が大好きなんです。僕のすべてといっていいくらい。ゴルフから離れるなんて考えられない。なんというか一目惚れでした」
「それを始めるきっかけを作り道のりをずっと見守り支えてくれた父と母に感謝の気持ちを伝えたいです」
優勝を決め父と抱き合ったコイブンはFaceTimeで自宅にいる母に優勝を報告した。
「泣いていて何をいっているのかあまりわからなかったけれど、とにかくあなたを誇りに思う、といってくれました」
コイブンにとってこれは輝かしい未来に向けた序章に過ぎない。
また最終日は松山英樹が躍動。「ショットも安定しているのかどうか……(わからない)」といいながら最終18番で20メートルのチップインイーグルを奪う最高のフィニッシュ。アプローチのデータも今週フィールドNo.1。マキロイに「アプローチが一番上手いのはヒデキ」といわしめただけはある。
【動画】松山英樹、最終日18番のチップインイーグル【PGAツアー公式X】
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x.com通算20アンダーは2位のシェフラーに次ぐ3位タイ。ポイントランクも37位から26位に浮上し、これで現役最多12回出場を誇る最終戦ツアー選手権(トップ30のみが出場できる)出場へ大きく弾みをつけた。

18番でチップインイーグルを決め、笑顔を見せた
写真/Getty Images
【動画】J・コイブンの最終日プレーハイライトをチェック【PGAツアー公式YouTube】
21-year-old Jackson Koivun claims FIRST PGA TOUR win! | Round 4 Highlights | 3M Open | 2026
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