「良い転がり」でパッティングするために大切な「3つの条件」を満たしたストロークが学べる「乾電池を使った練習ドリル」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

「良い転がり」の条件は「順回転率の高さ」

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアを作るのは最終的にパットなわけですが、ただボールを転がせばいいだけなのに、これがなかなか難しいんですよね。どうしてもプロのようにスムーズな転がりのパットというのができない。週刊ゴルフダイジェスト8/4号に「やっぱりパットはアッパーブローが正解!」という記事がありました。なんでも大学教授が40年もパッティングの研究をしてたどり着いた打ち方なのだそうです。一体どんな打ち方なのでしょうか。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2026年8月4日号で特集されていた「アッパーブローで打つパッティング」を実践!

週刊ゴルフダイジェスト2026年8月4日号で特集されていた「アッパーブローで打つパッティング」を実践!

この記事では元ゴルフインストラクターという異色の経歴を持つ、日本獣医生命科学大学の濱辺浩一名誉教授が40年にわたりパッティングを研究してたどり着いた「良い転がり」を打つための法則というのが紹介されています。

そもそも「良い転がり」というのはどういうことなのでしょうか。濱辺先生はその条件として「順回転率の高さ」を挙げています。パターには通常3~4度のロフトがあり、インパクト後にわずかにボールが浮くとされています。しかしボールが浮いてしまうと着地後にブレーキがかかったり、逆に加速したりしてラインから外れてしまうそうなんです。そうではなく、ボールが浮かず、滑らず、すぐに順回転に移行するのが「良い転がり」ということなんですね。そうなるとボールが十分遠くまで転がり、かつバラつきが少なくなるそうなんです。

「良い転がり」を得るための3つの条件

その「良い転がり」を得るためには「3つの条件」があると濱辺先生は言っています。それが「ヘッドを浮かせて打つ」「ロフトはマイナス」「アッパー軌道」ということなんです。これはタイガー・ウッズや松山英樹といったブレードタイプのパターを使う選手のインパクト画像を大量に解析した結果、共通点として浮かび上がった技術だというんです。

画像: 「良い転がり」を得るための「3つの条件」。ヘッドを浮かせて打つ、ロフトはマイナス、アッパー軌道

「良い転がり」を得るための「3つの条件」。ヘッドを浮かせて打つ、ロフトはマイナス、アッパー軌道

まず「ヘッドを浮かせて打つ」ですが、濱辺先生がロボットテストで検証を重ねたところ、ブレードパターにおいて最も転がりが良くなるのは地面からソールを9~15ミリ浮かせてインパクトした時だということなんです。それより高くても低くても転がりは悪化するそうです。ボールの赤道のちょい上あたりを打つような感覚らしいです。

次に「ロフトはマイナス」ですが、プロたちはハンドファーストに打つことで、本来3~4度あるロフトをマイナス3度前後まで立てているそうなんです。

そしてロフトを立てた状態で「アッパー軌道」に打つことで、ボールにトップスピンをかけるような打ち方になり、インパクト後に速やかに順回転になるということなんです。

トーナメント中継などを観ているとプロはシンプルにボールを打っているだけのように見えますが、実はこういった高度な技術を使って打っているのだと濱辺先生は言っています。なのでアマチュアがこのようなパッティングを再現するのはなかなか難しいそうなんです。

僕もこの打ち方をやってみましたが、やはりなかなか難しいですね。ハンドファーストにしてロフトを立てるのはできますが、アッパー軌道でボールの赤道あたりを擦るように打つというのがなかなか難しいです。どのくらいのアッパー具合にすれば良いのかがなかなか難しくて、インパクトが不安定になり、転がりも悪くなってしまいます。

画像: 「3つの条件」を意識して打ってみると、確かに順回転で転がりのいい球が打てました。ただインパクトが少し不安定になりがちで、なかなか難しいです

「3つの条件」を意識して打ってみると、確かに順回転で転がりのいい球が打てました。ただインパクトが少し不安定になりがちで、なかなか難しいです

単3、単4電池を使った練習ドリル

そこでこの打ち方をマスターするためのドリルが載っていたのでやってみました。用意するものは単3電池と単4電池を1本ずつ。この2本の電池を右に単4、左に単3がくるように地面に置き、その上をパターでストロークするんです。単4の直径は約10ミリで単3の直径は約15ミリということなので、この5ミリの高さの違いを生かして。単4にはヘッドを当てず、単3だけを打つというドリルなんです。

やってみましたが、これが難しい。まずそもそも地面から10ミリ浮かしてストロークというのが難しいです。今まではもっと低いところでストロークしていました。そして単3だけ打つのも難しい。最初は見事に空振りしちゃいました。

画像: 単3電池と単4電池を並べて置き、手前の単4電池には当たらず、先の単3電池だけを打つというドリル

単3電池と単4電池を並べて置き、手前の単4電池には当たらず、先の単3電池だけを打つというドリル

何度かやっていると、少しコツが掴めてきたので、その感覚でボールを打ってみました。そうすると確かに順回転にすぐになる感じがして、地面に張り付いたように転がるボールになりました。今までよりも少し伸びもある感じがします。ただ、やはり毎回同じようには打てないので、これは結構練習が必要だなと感じました。

やってみて思ったのはアッパーに打とうとするあまりロフトが寝てしまうことがあるので、しっかりとハンドファーストのままアッパー軌道を作ることが大事ですね。ロフトが寝てしまうと芯でとらえられなくなるのでボールの転がりが弱々しくなってしまいます。

画像: アッパーブローに打つことを考えすぎて、ハンドレイトになりロフトが寝てしまってはダメ

アッパーブローに打つことを考えすぎて、ハンドレイトになりロフトが寝てしまってはダメ

今回試した打ち方はブレードパターの研究から導き出されたものということなので、もしかしたらあまり重心の深いマレットパターには向かないかもしれません。ハンドファーストにも打ちにくいし。ただ、あまり重心が深くないパターならマレットでもある程度は打つことができたので、効果はあるかもです。

ボールの転がりが悪くて悩んでいる人はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

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