スコアを縮めるためには何が必要なのか? 週刊ゴルフダイジェストのレッスンでおなじみ、大本研太郎プロは、「どれだけミスを減らせるか? そのカギが先読みにある」と語る。週刊ゴルフダイジェスト8月11日号で詳しく教えてもらっているが、その内容の一部を「みんなのゴルフダイジェスト」でもお届けしよう。
画像1: ナイスショットは1割以下! 大本研太郎が教える「潜在意識」を味方につけるスコアアップ術

解説/大本研太郎プロ 2018年PGAティーチングプロアワード最優秀賞受賞。恵比寿にあるスタジオ「GPC 恵比寿」を主宰。スウィング理論だけでなく、マネジメントやメンタル、フィジカルにも精通する理論派プロ。現在、東浩子、藤田さいき、臼井麗香、永嶋花音、高橋しずくを指導中

「なぜミスした?」の検索モードが脳を混乱⁉
潜在意識が引き起こす無意識の“条件反射”

スウィング理論やマネジメント、フィジカルに精通する大本研太郎プロはこう語る。

「ゴルフはミスのスポーツです。1ラウンドでナイスショットが出るのは1割以下です。それ以外はミスショットになるわけですが、そのミスをいかにナイスミスにできるか? そこがスコアをよくする分かれ道です。そこで提案したいのが『先読みのゴルフ』です」

先を読む。そんなことがゴルフで可能なのだろうか?

「人間は潜在意識に支配されています。これは『無意識の領域』と呼ばれるもので自分ではコントロールできません。たとえば、人の名前が思い出せないとき、数時間後にふっと思い出せたりします。誰だったか? という検索モードが頭の中でずっと働いているのです。これが潜在意識です。ゴルフで言えば、スライスが出たとします。次で挽回しようと気持ちを切り替えても頭の中ではなぜスライスしたのか? という検索モードが働いたままです。そういう状態が続くと頭の中は混乱し、何をすべきかわからなくなります。同伴者がスライスを打つと自分もスライスしてしまう。これも潜在意識に引っ張られるからです。まずはそういった潜在意識が大きく影響することを知ることが大事です。

画像: 見た目や潜在意識に働きかけるノイズを知ることで、先読みの力を付けることができる

見た目や潜在意識に働きかけるノイズを知ることで、先読みの力を付けることができる

さらにコースでは視覚情報に惑わされることもあります。グリーンまで120ヤードなのに近く見えたり、遠く見えたりすることがあるはずです。視覚情報は脳の中で映像化されますが、その段階で映像が変わってしまうのです。潜在意識や視覚情報といったものを私は“ノイズ”と表現していますが、そういったさまざまなノイズがショットの邪魔をするわけです。いわばゴルファー特有の“条件反射”と言っていいでしょう。ですが、そのノイズがどういう影響を及ぼすか? それを知っておけば、対処は可能です。それが先読みのゴルフになります」

なるほど。どういうときに潜在意識が働き、体はどう反応するのか(条件反射)? それを知っておけばミスは防げるのだ。

「つるつるのアイスバーンを歩くとき、誰だって転ばないように注意するはずです。そうすると歩幅は小さくして足裏全体で踏むようにすればいい、となります。これが先読みの行動です。何を警戒すべきか? ここを見極められれば、ミスの確率が減らせますし、ナイスミスを増やせるんです」

さまざまなノイズがショットの邪魔をする

画像: 池越えショットのとき、ゴルファーはインパクトで体が起きてしまう!

池越えショットのとき、ゴルファーはインパクトで体が起きてしまう!

ノイズ①:人間は潜在意識に支配されている
 >潜在意識は心全体の90%以上を占める。「潜在意識はコントロールできません。そう仮定したうえでどう対処するかが大事。パットで頭が左に動くのは潜在意識の影響ですから」

画像2: ナイスショットは1割以下! 大本研太郎が教える「潜在意識」を味方につけるスコアアップ術

ノイズ②:人間は言語が先にインプットされる

画像: 「脳は肯定も否定も区別できないんです」(大本)

「脳は肯定も否定も区別できないんです」(大本)

 >「人間は言語が先に記憶されます。池やOB、ハザードなどを認識した時点で体が引っ張られるわけです。脳は否定も肯定も区別できないため、言語だけが残ります。それこそが警戒すべきキーワードになるのです」

ノイズ③:人間は同伴者のショットにつられる
 >「同伴者がスライスを打つと自分もスライスする。これはスライスという言葉に体が引っ張られるためで、ある意味正解なんです。逆もあります。上手い人と回るとスコアが伸びたりするのも同じ理屈です」

ノイズ④:視覚情報によって錯覚が生まれる
 >「視覚には限界があります。たとえば明るいところは高く見え、暗いところは低く見えます。これはグリーンもフェアウェイも同じ。視覚でだまされることがあるのです。だから足裏で傾斜を読むんです」

PHOTO/Atsushi Tomura、Yasuo Masuda 
THANKS/アコーディア・ガーデン志津、成田東CC(アコーディア・ゴルフ)

※週刊ゴルフダイジェスト8月11日号「『先読み』のゴルフならミスが防げる」より

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後編では、コースで直面する様々なロケーションや環境ノイズに対し、潜在意識の「条件反射」を逆手に取って大叩きを防ぐ具体的な処方箋を公開! 左ドッグレッグで体が左へ引っ張られる現象や、強いアゲンストで体が突っ込んでしまうミスに対し、どのような意識で狙い目を修正すべきなのか。さらに、多くのゴルファーを悩ませる「バンカー越え・池越えでのすくい打ち」「パッティングで無意識に頭が動いてしまう罠」、そして「ティーアップや浮いたラフで体が左に流れる条件反射」など、状況別の明確な対処法を徹底指南。「胸を下に向けたまま振り抜く」「ブレークポイントだけに集中する」といったシンプルな意識で脳の記憶を上書きし、大叩きの原因となる5大ミス(左・右・トップ・ダフリ・シャンク)を劇的に減らす大本プロ直伝のテクニックは必見だ!


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