世界最高峰の舞台、PGAツアーのホットなニュースをお届けするコーナー。PGAツアーはその人格とスポーツマンシップ、献身的な慈善活動に対して贈られる「ペイン・スチュワート賞」をツアー4勝の53歳ノタ・ビゲイIIIに贈ると発表した。

ノタ・ビゲイIII がペイン・スチュワート賞を受賞

1999年に飛行機事故で他界した故ペイン・スチュワート。彼の確固たる人格、慈善精神、スポーツマンシップの価値観を最もよく体現しているプロゴルファーに対し2000年から「ペイン・スチュワート賞」が贈られているが、今年はノタ・ビゲイIIIに贈られることが明らかになった。
 

ノタ・ビゲイIIIはPGAツアーで唯一のネイティブアメリカン。スタンフォード大学ではゴルフ部でタイガー・ウッズとチームメイトだった。1995年にプロ転向し、1999年にPGAツアーに昇格すると、その年に2勝、翌年はさらに2勝を挙げ、瞬く間にトッププレーヤーの仲間入り。スライスラインを苦手とする彼は、左右両面にフェースがあるパターを使い、フックラインなら右打ち、スライスラインなら左で打つことで、すべてをフックラインにしてパットすることで当時話題になった。
 

腰の故障が悪化しプレーヤーとしての道を諦めざるを得なくなると、ゴルフの解説者として活躍。その傍らで2005年には自身の名を冠した「NB3財団(Notah Begay III Foundation )」を設立し、全米のネイティブアメリカンのコミュニティに対し、健康増進、スポーツの普及、および若者のリーダーシップ育成を目的としたプログラムを展開。そのプログラムを通じてこれまで8万人以上のネイティブアメリカンの若者とその家族に手を差し伸べている。「これは信じられないほどの名誉であり、大いなる謙虚さをもって受け止めます」とビゲイ。「ゴルフは私に奉仕するためのプラットフォームを与えてくれました。特に次世代を向上させるためにそのプラットフォームを使うことが私たちの責任だと信じてきました。この表彰のおかげで、私が代表する機会を得たコミュニティに有意義な影響を与えることができます」
 

受賞者には50万ドルの助成金が贈られ、スチュワート・ファミリー財団に20万ドル、残りの30万ドルを受賞者が指定した慈善団体に寄付できるが、ビゲイは20万ドルを「NB3財団」に、残りの10万ドルをニューメキシコ州アルバカーキとその周辺地域での教育、医療、経済的機会の促進を支援する「アルバカーキコミュニティ財団」に寄付することを選択した。

画像: PGAツアーのブライアン・ロラップCEOは「今年のペイン・スチュワート賞受賞者としてノタを表彰できることを誇りに思います。我々は引き続きペインの素晴らしい遺産を称え、ノタが支援するネイティブアメリカンの若者や部族社会をサポートしていきます」。8月25日に開催されるペイン・スチュワート賞授賞式で表彰される

PGAツアーのブライアン・ロラップCEOは「今年のペイン・スチュワート賞受賞者としてノタを表彰できることを誇りに思います。我々は引き続きペインの素晴らしい遺産を称え、ノタが支援するネイティブアメリカンの若者や部族社会をサポートしていきます」。8月25日に開催されるペイン・スチュワート賞授賞式で表彰される

PHOTO/Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト2026年8月11日号より


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