
TENSEI 1K Pro Orange RIP+
材料開発から手掛ける
唯一のシャフトメーカー
世界で唯一、原材料の開発からシャフトの成型まで自社内で一貫生産できる三菱ケミカル。その利点を最大限に生かし、“複数の材料がトランスフォームして、高性能のシャフトになる” という製品コンセプトのもと作られたのが「テンセイ」。「トランスフォーム」の日本語である「転生」から名付けられた。
「これまでいろいろな『テンセイ』がありましたが、このモデルから新しい『テンセイ』がスタートしたと思っていただいて構いません」とは1992年の入社以来、この道一筋の渥美哲也氏。

渥美哲也氏/三菱ケミカル株式会社 コンポジットエンジニアリング本部 Asia事業部 スポーツ用品RD&Operationsグループ 開発チームリーダー
「今作は、オレンジですので、やはり肝になるのがカウンターバランス設計。カウンターバランスは、アメリカですごく好まれている設計で、シャフトを長くしてもバランスが出せますし、ヘッドを重くして飛距離を伸ばそうと思ったときにもちょうどいいバランスが取れます」
現代の大型ヘッドとのマッチングが良く、飛距離を追求するためにいろいろと遊べる部分なんです」

数ある炭素素材の中で最もフィラメント/繊維束数の少ない素材を織物状に加工した1Kクロス。従来の90度配置を45度へ変更、中間部に配置することでねじれ剛性を効率よく高め、大型ヘッドとのマッチング向上を目指した
「通常は重心位置がシャフトの中心部に来ますが、このシャフトは大きく手元側に持ってきています。具体的には手元側の肉厚を増やし、先端側を薄くする必要があります。ただ、薄くしすぎると頼りなくなり、ねじれやすくなったり、衝撃に耐えられず破損してしまうという問題が出てきます。そこで採用されたのが『RIP+』です。
元々は三菱ケミカル傘下のアルディラの技術なのですが、シャフトの内側に従来の約5分の1という薄い素材を入れ、45度方向の繊維(バイアス層)を分散配置することで、ねじれにくく、適度な剛性を持たせています。
薄い肉厚でも、しっかりと打ち応えがあり、強度的にも担保される設計になっています。薄い材料は均一なものを作るのが難しく、取り扱いも難しい。素材から設計、製造まで行っている唯一のメーカーである三菱ケミカルだからこそできた自信作です。
シャフトを長くしてみたり、重いヘッドを付けてみたりと、細かいバランスにこだわりすぎず、思い思いにいろいろと試してクラブセッティングを楽しんでいただきたいです」(渥美氏)
TENSEI 1K Pro Orange RIP+
試打インプレッション
このシャフトを、YouTube・しだるTVでお馴染みの試打職人こと石井良介プロが、試打レポート。試打スペックは、TENSEI 1K Pro Orange RIP+(50S)× テーラーメイド Qi4D(10.5度)
カウンターバランスのスピード感
振りやすいのに
当たり負けしない!
「まず手に取ってワッグルしてみると、50グラム台というスペックにしては、ずっしりとした重みと、頼もしいしっかり感がある印象を受けました。コスメもこれまでのシリーズから少し変わりましたね」
「実際に球を打って驚いたのは、インパクトで先端がまったく当たり負けしないこと。これが今回新たに搭載された『RIP+』の威力なんですね」

RIPとは「Reverse Inter-Laminar Placement」の略。シャフト内側に従来の約6分の1という薄い素材を入れ、45度方向の繊維(バイアス層)を分散配置して、ねじれにくく適度な剛性を持たせる技術
「シャフトの先端部分の剛性が非常に高く設計されており、点で当たるというよりは『板』や『面』でボールを押し込んでいくような分厚い感覚があり、インパクトでヘッドがまったくブレません。
『テンセイ』の『オレンジ』の代名詞とも言えるのが、手元側に重心を寄せたカウンターバランス設計です。
手元側がガッチリとしっかりしているのに、ダウンスウィングからインパクトにかけてヘッドのスピード感を強烈に感じます。シャフト全体がヒュッ! と鋭く動いてくる感覚があるのですが、その分先端はどっしり安定しており、まさにカウンターバランスらしいスピード感です。
このシャフトは、振り込んでいってタイミングが分かってくると、勝手に球をしっかりとつかまえてくれます」

TENSEI 1K Pro Orange RIP+を石井良介プロが試打。インドアで計測、コースでもテストした
「先端が当たり負けしないで、そのままボール初速につながっていく感覚があり、ボールスピード以上に『こんなに飛んでるの?』と驚くほどキャリーが出ていました。自分で打ち出し角さえ高く設定できれば、圧倒的な飛距離を叩き出してくれるはずです。
メーカー担当者が、『振りやすいのに当たり負けしない』とおっしゃっていましたが、まさにその言葉通りの仕上がりです。
先端部分がねじれないテクノロジーが生きているため、慣性モーメントが大きな最新ヘッドを使っても、ものすごく相性がいいと思います。ただ、このカウンター気味の独特なスピード感は、ゴルファーによって合う、合わないが分かれるかもしれません。
しかし、練習を重ねて『きれいにヘッドが戻ってくるタイミング』を見つけることができれば、ずっと同じスウィングで安定して打てるようになり、コースで頼れるものすごい武器になるはずです。『こういうスウィングをすればいいんだ』と気づかせてくれる、いわば“スウィングを教えてくれるシャフト”ですね」
◎TENSEI 1K Pro Orange RIP+
試打2球のデータ
①HS●44.2m/s 初速●65.6m/s 打ち出し角●12.2度 スピン量●2680rpm ミート率●1.48 キャリー●240.8Y トータル●264.1Y
②HS●43.1m/s 初速●63.8m/s 打ち出し角●12.5度 スピン量●2390rpm ミート率●1.48 キャリー●232.0Y トータル●261.0Y
「タイミングをつかめば、それが自分のスウィングの確固たるベースになり、どんどん良い球が出るようになります。最先端のテクノロジーと緻密な設計が詰まったこの一本、皆さんもぜひそのポテンシャルを体感してみてください!」(石井プロ)
三菱ケミカル「TENSEI 1K Pro OrangeRIP+」試打動画はこちらから
【三菱ケミカル編】ゴルフダイジェスト特別企画 石井良介が真夏の新シャフト一気打ち!
youtu.bePHOTO/Takanori Miki、Tomoya Nomura
THANKS/上総モナークCC Tee-up Lab

