世界初の4層フェースを搭載し、高初速性能を誇っているプロギアの「RS DUOシリーズ」。これまで兄弟モデルの「RS DUO」「RS DUO MAX」を分析してきたが、今回は“しっかり叩けて強く飛ばせる”と謳っている「RS DUO F」ドライバーをピックアップ。クラブ設計家の松尾好員氏と共に性能をひも解いた。
基準ヘッドは10.0度、データは実測値です
画像: 【試打クラブスペック】●ロフト角/10.0度 ●ライ角/56.0度 ●ヘッド体積/445cc ●価格(税込)/10万7800円※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】●ロフト角/10.0度 ●ライ角/56.0度 ●ヘッド体積/445cc ●価格(税込)/10万7800円※すべてメーカー公表値

低スピンで風に負けない

GD 今回は、プロギア「RS DUO F」ドライバーを、前作の「RS X F」と比較しながら、性能を分析してもらいます。
 
これまでに、兄弟モデルに当たる「RS DUO」(以下、コア)と「RS DUO MAX」(以下、MAX)を分析してきましたね。

松尾 はい。2モデルで共通していた傾向は、前作よりも重心が浅く、短くなっていたのが特徴でした。その結果、ヘッドの慣性モーメント(MOI)が抑えられていました。一方で、ヘッドの操作性を判断できる、ネック軸回りの慣性モーメントも抑えられて、操作性が良くなりました。
 
また、ヘッド重量も198g台から200g台と重くなり、初速性能も進化していましたね。

画像: 左から「RS DUO」「RS DUO MAX」

左から「RS DUO」「RS DUO MAX」

GD 「浅・短重心」と「重ヘッド」は、「DUOシリーズ」の共通コンセプトなのではないか、という考察がありましたね。

松尾 そうですね。「F」にもその傾向が表れています。重心距離が前作では40.0mmと“やや長め”でした。しかし、今作は38.5mmと短くされています。重心深度は前作が38.5mmの“やや浅め”の部類でした。今作では33.8mmとさらに浅い設定に。
 
加えて、ヘッド重量も201.5gと重く、初速アップ狙いも共通しています。
※重心距離の標準値:39.0〜40.0ミリ
※重心深度の標準値:39.0〜40.0ミリ

画像: 今作は兄弟モデルと同様に、前作よりも重心が浅く、短くなった

今作は兄弟モデルと同様に、前作よりも重心が浅く、短くなった

GD 従来では、プロギアの「F」と冠されているモデルは、シリーズ中でアスリート向けの性能になっていました。今回の重心設計の変化を見ると、よりその色が強くなっているように思います。

松尾 兄弟モデルと同様に重心が浅く短くなったことで、ヘッドMOIが前作の4471g・㎠(やや小さい)から4048g・㎠(小さい)に。ネック軸回りのMOIも、7138g・㎠(標準)から6348g・㎠(小さい)と操作性がさらに高くなりました。
 
ですから、従来の「F」の基本設計を崩すことなく、弾道を自分で作りたいゴルファー向けの性能になりました。
※ヘッドMOIの標準値:4600〜4799g・㎠
※ネック軸回りMOIの標準値:7000〜7299g・㎠……この数値よりも大きければ、オートマチックな挙動。小さければ操作性が高い

GD 他に特徴があるデータはありましたか?

松尾 低重心率(※)が標準的な部類の前作から、今作は61.8%と低くなりました。より低スピンな打球で鋭く飛ばせます。また、ヘッド体積の規格値が前作は460ccでした。一方で今作は445ccと小ぶりなサイズにブラッシュアップされました。
 
見た目からも操作性の良さを感じさせてくれるドライバーです。
※低重心率……「重心高さ÷フェース高さ」で求められる指標。標準値は62.0%~63.9%でこれよりも上であれば高重心、下回れば低重心

画像: 左から「RS X F」「RS DUO F」。全体的にスッキリしたシルエットになった

左から「RS X F」「RS DUO F」。全体的にスッキリしたシルエットになった

GD プロギア「RS DUO F」ドライバーはどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 ヘッドMOIが小さいため、精密なミート力は必要になります。高い操作性を生かしながら、シチュエーションに応じて弾道を打ち分けながら、飛ばしたいゴルファーは試されるといいでしょう。


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