両リーグで予選落ちがある
6月23日、PGAツアーは2028年より実施される予定の新たな競技モデルを発表した。この改革案は選手代表6人と戦略ビジネスアドバイザーの3人で構成される「未来競技委員会」が3つの戦略的優先事項に従い提案したもの。
その具体的な内容は、以下の通りだ。
①シーズンを通じてフィールドの一貫性と質を向上
②プレーヤーが出場資格を獲得または維持するための明確な仕組みの作成
③ファンやパートナーに向けてより構造的で高いレベルの競争を提供
つまり、ファン、プレーヤー、パートナーのために、よりわかりやすく、より実力主義的な競技モデルであることが優先事項だったということになる。新形式は2つのシリーズで構成され、トッププレーヤー同士が競い合う「PGAツアーチャンピオンシップシリーズ」は、年間23~24試合が予定され、1試合の賞金総額は最低2000万ドルから。
その下部のシリーズにあたる、“最高峰”に上り詰めるために競い合う「PGAツアーチャレンジャーシリーズ」は、20試合以上で構成され、賞金総額は最低400万ドルからとなっている。各大会の出場選手数は前者が平均120名でスポンサー推薦、補欠リストなし。後者は最大144名だ。

PGAツアーCEOのブライアン・ロラップは、実力主義に基づくことで、現在のシステムより「明確」になり、トッププレーヤーが「常に競い合う」新たな競技モデルとなることを強調した

昨年8月に創設され、最適な競技モデルの策定を担う未来競技委員会の委員長タイガー・ウッズは、選手とファンのために「最強な形のPGAツアー」を設計することが改革の目的だと話した
また、両シリーズともに2~8月に開催され、それぞれ独立したポイントシステムを運用する。基本的に予選落ちがあるのも特徴だ。
現在、「チャンピオンシップシリーズ」のレギュラーシーズンの15試合のうち、決定しているのは「ザ・セントリー」、「アーノルド・パーマー招待」、「トラベラーズ選手権」、「キャデラック選手権」、来季スタートのSOMPOの大会、そして新たに追加された「GO by Raymond James」の6大会のみ。そのほか未定事項も多いが、大部分は来季開幕前までに決定するという。
【チャンピオンシップシリーズ】とは
【構成トーナメント/“およそ23~24試合”】
・レギュラーシーズンの15試合
・ザ・プレーヤーズ選手権とツアー選手権
+
・メジャー4トーナメント(出場資格は各主催団体の決定による)
・プレジデンツカップまたはライダーカップ
・男子オリンピックゴルフ競技
【フォーマット】
・2~8月に開催
・各大会の賞金総額はミニマム2000万ドル(約31.8億円)
・同シリーズのプレーヤーはチャレンジャーシリーズの大会への出場不可
・前シーズンのポイントランク上位90名とチャレンジャーシリーズから昇格した20名で構成
(特定の追加出場資格は年内に決定)
・各大会平均120名が出場(スポンサー推薦枠は有さず、補欠リストもなし)
・非メンバーがメジャー大会で優勝した場合、メンバー資格を獲得
・全大会への出場義務はなし
・コーンフェリーツアーからの昇格枠は設けられる見込み
・欧州ツアー、PGAツアーユニバーシティのランキング上位者の出場資格は来季開幕前に決定
【チャレンジャーシリーズ】とは?
【構成トーナメント/“ミニマムは20試合”】
・チャンピオンシップシリーズのオフウィーク開催の7大会は重要性、特典、注目度アップ
【フォーマット】
・2~8月に開催
・フィールドは最大144名(日照時間など必要に応じて縮小)
・各大会の賞金総額はミニマム400万ドル(約6.3億円)
・出場資格の基準は来季開幕前に最終決定
・スポンサー推薦枠については現在審議中
両リーグの「昇降格」および「ランキング」は?
●下記選手はチャンピオンシップシリーズのメンバー資格を保持
・ポイントランク上位90名
・大会優勝者
・キャリアによる特別資格保持者
・特別保証制度適用者 など
●チャレンジャーシリーズから昇格する選手はミニマム20名
●ポイントランク以外の昇格手段
・チャレンジャーシリーズで2勝した場合即時
・ラストチャンスシリーズで出場権を獲得
・メジャー大会優勝
●ポイントおよびランキングシステム
・両シリーズが独立したポイントシステムを運用
●ラストチャンスシリーズ(秋季に開催)
・チャンピオンシップシリーズの出場権を保持できなかった選手、チャレンジャーシリーズの選手ほかが出場権をかけて争う
・上位者にはチャンピオンシップシリーズへの出場権を限定数ながら付与
・およそ4~6試合
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写真/PGA TOUR via Getty Images、Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト9月1日号「山を動かすスペシャル」より一部加筆して掲載

