28年から始まるツアーの大編成によりコカ・コーラ社、アトランタ、聖球ボビー・ジョーンズのホームコース=イーストレイクの三位一体の体制が終わりを告げようとしている。
ツアーとイーストレイクの現行契約は27年までとなっており、28年のスケジュール編成の一環として最終戦の開催地変更はすでに既定路線。酷暑のアトランタを離れ晩夏でも比較的涼しい西海岸への開催地変更が検討されている。
そのメリットは東海岸のプライムタイム(ゴールデンタイム)である日曜日の夕方の放送枠に組み込めるという点。
しかし開催地変更はすなわちPGAツアーが誇りを持ってアピールしてきた理想的な長期企業スポンサーシップの終焉を意味する。つまりツアーが何十年もかけて築き上げてきたものをまた1つ失うことになるのだ。

ツアー選手権とコカ・コーラ社のスポンサー契約が「2シリーズ制」導入に伴う大改革によって失われる?(写真/2025年のツアー選手権)
プレーオフシリーズ初戦のフェデックスセントジュード選手権もやはり27年にツアーとフェデックスの40年にわたる契約関係が解消されるため終了する見通しだ。
ブライアン・ロラップPGAツアーCEOはこれまでにないツアー改革を目指し28年には選手たちが「チャンピオンシップ・シリーズ」と「チャレンジャー・シリーズ」という2つのシリーズに分かれて戦うことを決めている。
チャンピオンシップ・シリーズはメジャー大会とザ・プレーヤーズ選手権、刷新されたポストシーズン、毎年開催されるチーム対抗戦ライダーカップまたはプレジデンツカップを含む23~24試合で構成される見込みだ。
発表によるとすでにトラベラーズ選手権、アーノルド・パーマー招待、キャデラック選手権、トリーパインズで開催されるファーマーズ・インシュランス改めザ・セントリーがチャンピオン・シリーズに組み込まれることが決定。
新たに損保(SOMPO)がスポンサーとなり27年にナパ(カリフォルニア)で開催されるフルフィールドの大会が28年にはチャンピオンシップ・シリーズへ移行することが決まっている。開催地や日程は後日発表される。
ツアーが大改編に突き進む一方で長年続いてきた大会の将来が不透明になっている。かつては普遍と思われた開催地や日程がいまや確実ではなくなった。
ツアーに充満する不透明な空気は選手たちを不安にさせる。ファンはこの事態を見守るしかないのが少し歯痒い。
撮影/岩本芳弘
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