6アンダー首位!夢は兄と五輪で金メダル

道上稀唯。最近飛距離もアップし、パッティングの調子も絶好調。「ミラーの練習器具を久しぶりに出してきて練習したらよくなったんです!」
まずは初日6アンダーを叩き出し、女子の部トップでホールアウトした道上稀唯(みちうえ・きい、滝川第二中2年)。小柄でパッと花が咲いたような笑顔が魅力的。この日の調子のよさもあったのか、いつも以上に明るい。
「今日は最高でした。でも最後、5メートルくらいのバーディパットがクルンとなって外しちゃった。入っていたら7アンダーだったんですよ。去年より10ヤードくらい飛距離が伸びたので、このコースもそんなに長いとは感じなかったんですけど、パー3の距離は結構あるので、そこはユーティリティとかを持ちました。でも、パターを全然外さなくてよかった。最初のほうは打ち切れてなくてバーディパットをショートしたんですけど、前半の4ホール目くらいから、“バン”と打ち始めたら入ってきて! 明日も今日と同じようにノーボギーで60台を目指して頑張ります」
さて、道上という苗字は珍しいので気づく方は多いと思うが、兄はこちらもトップジュニアの道上嵩琉(みちうえ・たける、滝川第二高2年)だ。昨年の日本ジュニア男子15~17歳の部で優勝している。もちろん今年も出場しているが……。
「今日はちょっと、2オーバーだったみたいです。タケルとは仲いいですよ。いつも一緒に練習して勝負したりしています。最近パッティング勝負で私が勝ったりして、いい勝負をしています」
技術面を教えてくれることはないという。2人ともコーチはいないが、兄がいること自体が「めっちゃいいです」。
「タケルが強いので、いいライバルになっています」
2人兄妹で日々切磋琢磨している。夢は、オリンピックでの兄妹優勝! 同時に出場して2つの金メダルを勝ち取るのだ。
「オリンピックに団体戦がもしできたら、それも一緒に出たいです」
兄は若手期待のプロ。コツコツ型で世界を目指す

出利葉煌太郎。兄・太一郎そっくりのルックスだが、自称「人見知り」。取材の最後に「ありがとうございました」と深々と頭を下げるあたりも兄とそっくりです
何だか男子ツアーで見たことがあるなと思って声をかけたジュニアは、出利葉煌太郎(いでりは・こうたろう、福岡市立片江中3年)。兄は注目の若手プロ、出利葉太一郎だ。この日は8オーバーと絶不調で言葉も少なく……。
「今日はよくなかったです。ティーショットが荒れて林から打つ機会が多かったんです」
300ヤードの飛ばし屋、兄と同じく、飛距離は出る?
「いやいや、平均で270ヤードくらいです。このコースは、ティーショット次第で難易度が全然変わってくるので……。明日はもっと……、がんばります」
ゴルフを始めたきっかけは父や兄の影響だ。3兄弟の末っ子で、2番目の兄・翔太郎も日大ゴルフ部(3年)で腕を磨いている。
「兄にはたまにラウンドで教わったりします。特にコースの攻め方とかショートゲームとかを。実は僕はコツコツとパーを取っていくタイプなんです」
オフに3人でラウンドすることもあるという。
「兄弟3人でゴルフをやってよかったです。上の兄たちはすごいので、プレッシャーは……まあ、あります。でも自分ががんばるしかないです。今年の目標は、とりあえず目の前の試合でがんばって上位に行きたい。将来の夢は、DPワールドツアーで戦うこと。コースがめっちゃ綺麗だからです。街中にあるコースに行ってみたい。ドバイとかいいですよね」
国内で好きなコースは地元の芥屋GC。「ここもめっちゃ綺麗ですから」とはにかむ出利葉。「すみません、ボク、人見知りなんです……ふふ」と立ち去っていった。
身長181cm&テンフィンガーで290Y飛距離

林田聖也。幼少期からテンフィンガーグリップでプレー。夢はもちろんプロゴルファー。「高校に入ったら準備します。だから、もっともっとがんばります!」
小さい頃から“桜美式”に通っており、何度か週刊GDにも登場してくれた林田聖也(沖学園隆徳館中3年)。この日久しぶりに会ったら、なんともまあ大きくなっていて!
「今、181cmです。中学に入ったときから167cmくらいあって、そこからずっと伸びています。飛距離も伸びました。今は280~290ヤードです」
この日は17番のダボが響いてイーブンパーでのラウンド。
「このコースはティーショットを落とすところは広いですけど、自分のセカンドショットが悪すぎて……。調子は普通よりちょっといいかなという感じなんですけど」
こちらも3兄弟の末っ子。父や兄の影響で3歳頃ゴルフを始めた。ジュニア時代からずっと10フィンガーでプレーしている。長兄・卓也は玄海GCの研究生、次兄・直也は日大ゴルフ部(4年)だ。
「兄弟3人でも回りますよ。やっぱり一番上か真ん中が上手い。僕は全然負けます。距離も負けますし。兄たちにはアプローチの打ち方とかを教わったりします。実は真ん中の兄に、ここのコースについても聞いたんですよ。日刊アマで回った経験があるということで。でも、くれたアドバイスといっても『簡単』としか言われなかった(笑)」
兄弟ゴルフは楽しいという。ライバル心はない。父も一緒に回ることも多い。
「お父さんが必ず負けるってことではないです。飛ばないけど、そこからが上手いんですよ。ハンディは1か2だと思います。明日はもっとパッティングもがんばります」
あどけない表情だが、はっきりとした言葉で巻き返しを誓った。

今年は熱中症対策もあり、カートを使用してのラウンド。選手からは、「カートがあったので、暑さはまったく問題なかったです」という声が
写真提供/JGA(一部)
