インディアナ州インディアナポリス郊外のザ・クラブ・at・チャタムヒルズ。LIVゴルフの2026年シーズン最終戦の舞台となるこの地で、スコット・オニールCEOの記者会見が実施された。
画像: LIVゴルフ・インディアナポリス開幕の前日にLIVゴルフのCEOスコット・オニールの会見が実施された(写真/LIVゴルフ提供)

LIVゴルフ・インディアナポリス開幕の前日にLIVゴルフのCEOスコット・オニールの会見が実施された(写真/LIVゴルフ提供)

インディアナポリスの洗礼。「逃げないCEO」と飛び交う破産説

巨額のオイルマネー(サウジアラビアのPIF:公共投資基金)を背景に、世界のゴルフ界を二分する形で誕生したLIVゴルフリーグ。しかし、今季の彼らは設立当初の「金に糸目をつけない」イメージとは裏腹に、厳しい経営の現実と向き合わされていた。

会見でメディアから投げかけられたのは、容赦のない質問だった。

未払いを理由にLIVを訴えているベンダーの代表格「Fresh Tape」社の事例を引き合いに、「小さなビジネスが仕事をしたら、対価を支払われるべきだ」という厳しい指摘が飛んだ。これに対し、オニールCEOは自身の生い立ちを明かしながら真正面から答えた。

「私はスモールビジネスを営む起業家の家庭で育ったので、その過酷さは痛いほどよく分かります。彼らのために正しいことができるよう、全力を尽くしています。私たちはこの困難を共に乗り越えようとしています。私たちは運命を完全にコントロールできないこともありますが、これまで自分たちのキャリアや評判、人格を築き上げてきたように、最高のパートナーでありたいと努めています」

そして、彼はこう続けた。

「それが、私が今日ここ(会見の場)に座っている理由の一部でもあります。私たちは逃げも隠れもしない。今あるもので最善を尽くしているだけです」

さらに、メディアからは「破産(バンクラプトシー)も選択肢の一つとして考えられているのか?」という直球の問いが飛んだ。これに対しても、オニールは冷静さを崩さなかった。

「いかなる選択肢も排除するつもりはありません。ですが、現在の我々の全神経は(新投資家との)取引(トランザクション)を成立させることに集中しています。いかにしてこの飛行機を無事に着陸させ、再び離陸させるか。そのことに全力を注いでいます」

激動の4カ月。資金打ち切りの噂から「基本合意」に至るまで

オニールCEOが語る「取引(トランザクション)」とは、LIVゴルフの存続を懸けた新投資家からの資金調達のことである。時計の針を少し巻き戻せば、この数カ月間がいかに激動であったかが分かる。

今年4月のLIVゴルフ・メキシコシティ。PIFからの資金提供が打ち切られるという噂に対し、LIV側は「クリックベイト(扇情的なネット記事)だ」と一蹴した。しかし同時に、外部資金を入れ、自立したビジネスモデルへ移行する「次のフェーズ」の必要性も示唆していた。

5月のLIVゴルフ・バージニアでは、ついにPIFの資金提供が今季限りで終了する見通しであることが実質的に認められた。財務アドバイザーを起用し、LIVの首脳陣は新たな投資家探しに奔走。まさに「あらゆる選択肢(オプショナリティ)」を模索する過酷なサバイバルレースが始まったのである。

そして8月。LIVゴルフ・ニューヨークのトランプ・ナショナル・ゴルフクラブ・ベッドミンスターで開催された前戦で、LIVはついにリードインベスター(主要投資家)との基本合意書(タームシート)締結を発表した。

インディアナポリスの会見で、オニールはこのプロセスについて安堵と自信を覗かせた。

「このような規模の資金調達プロセスは、通常非常に長い時間がかかります。それをわずか数カ月でここまで進められたのは、信じられないほど素晴らしいことです。我々は、このプロジェクトをワクワクする未来へと導くビジョンと自信、そしてコネクションを持つ主要投資家を得られたことを幸運に思っています」

具体的な期限については明言を避けたものの、「取引成立に向けて順調に進んでいる」と語り、LIVの存続に向けた最大のハードルを越えつつあることを強調した。

新投資家との合意までの経緯、詳しくはこちら


This article is a sponsored article by
''.