徹底したマネジメントと得意の100ヤード以内で手繰り寄せた首位タイ

木下陽菜子さん(JGA提供)
木下のこの日のプレーは、冷静な状況判断と得意な距離をしっかり残す優れたコースマネジメントが光った。前半2番(パー5)、3番(パー3)で連続バーディを奪うと、7番でボギーを叩いたものの直後の8番で取り返し、前半を「34」で折り返した。
後半に入っても集中力を保ち、10番(パー4)でバーディを奪うと、15番(パー4)、最終18番(パー5)でも確実に伸ばして「33」。この日6バーディ・1ボギーの「67」でホールアウトし、通算10アンダーまで伸ばしてリーダーボードのトップに立った。
ラウンド後、木下は「後半は耐えるゴルフでしたが、前半に貯金が作れて良かったです。ドライバーは悪かったのですが、アイアンやアプローチが寄ってくれて助かりました」と振り返った。
トップにいる一番の要因については「マネジメントが2日とも良かったです。100ヤード以内が得意なのですが、ロングホールでも無理に突っ込まず、得意な100ヤード以内に置くように刻んだことが良かったです」と自己分析。「明日も落とさずに伸ばせるようなゴルフをしたいです。優勝したいです」と最終日への意気込みを強く語った。
「今日はパターに救われた」道上稀唯も首位を死守! 目指すは悲願の優勝

道上稀唯さん(JGA提供)
木下とともに通算10アンダーで首位に並ぶのは、初日「66」のロケットスタートを決めた道上稀唯だ。インスタートのこの日、出だしの10番(パー4)のバーディで勢いに乗ると、14番(パー5)、17番(パー4)、18番(パー5)と着実にスコアを伸ばす。後半の4番(パー4)でもバーディ。2日連続ノーボギーのラウンドかと思われたが、6番(パー5)でボギーと、抜け出すことはできなかった。とはいえ、5バーディ・1ボギーの「68」をマークして首位の座を守り抜いた。
ホールアウト後、道上は「後半はドライバーの調子が悪くてずっとパターで耐えていて、今日はパターに救われました。パターは昨日より調子が良かったです」とグリーン上の手応えを口にした。
最終日に向け「落ち着いてプレーしたいです。今日は1ボギーだったので、明日はノーボギーを目指してしっかりパターで耐えて頑張ります。目標は優勝です」と語り、ショットの調整を済ませて明日の頂上決戦へ挑む。
3連続バーディで魅せた陣内結愛が単独3位「焦らず自分のプレーで目標達成を」
首位と4打差の通算6アンダー単独3位で追うのが陣内結愛だ。前半立ち上がりは立ち止まる時間が続いたものの、5番(パー4)でこの日初のバーディを奪うと、続く6番(パー5)、7番(パー3)まで圧巻の3連続バーディを奪取。8番で惜しくもボギーを叩いたものの、前半を「34」で折り返し、後半もパーを重ねて「70」でまとめあげた。
「前半4ホールくらいはずっとバーディが来ず焦っていた部分もありましたが、5番ホールでバーディが獲れた時に流れをしっかりと作れて、そこでスコアが伸ばせて良かったです。後半は2、3メートルのバーディパットを外してしまって流れが作れずもったいなかったですが、前半は入ってくれました」とラウンドを振り返った陣内。
「明日は最後のほうの組で回ると思うので、他の選手がバーディを獲っても焦らず自分のプレーをして、3位以内に入ることが目標なので落ち着いてプレーしたいです」と冷静な表情で最終日を見据えた。
数々のトッププロを排出した伝統の登竜門――栄冠は誰の手に?
1957年に始まった日本ジュニアゴルフ選手権は、半世紀以上の歴史を誇る日本のジュニア界最高峰の大会である。2025年度大会からは一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟との共催となり、ますます大きな注目を集めている。
過去の優勝者や上位進出者には、宮里藍(2003年女子15〜17歳の部優勝)をはじめ、勝みなみ(2014年女子15〜17歳の部優勝)、男子では松山英樹(2009年男子15〜17歳の部優勝)など、のちに日本や世界で活躍するスター選手たちがずらりと名を連ねている。
まさにプロへの登竜門とも言えるこの大会で、女子12~14歳の部の頂点に立つのは誰になるのか。36ホールを終えて首位に並んだ木下陽菜子と道上稀唯による熾烈な優勝争いを含め、最終日の戦いに注目だ。
【第2ラウンド終了時点 主な成績】
首位タイ(10アンダー):木下陽菜子(134【67・67】)、道上稀唯(134【66・68】)
3位(6アンダー):陣内結愛(138【68・70】)
4位タイ(4アンダー):阿部歩望(140【70・70】)、宇津木さやか(140【71・69】)
6位タイ(3アンダー):藤江れいあ(141【68・73】)、積りのあ(141【71・70】)



