今年で5代目となるカーボンフェースを、さらにブラッシュアップさせたテーラーメイド。今回は、軽量化させ振りやすさを追求している“軽量モデル”の「Qi4D MAXライト」ドライバーをピックアップ。クラブ設計家の松尾好員氏とともに、兄弟モデルと比較しながら性能をひも解いた。
※基準ヘッドは10.5度、データは実測値です

フェードバイアス設計のヘッド

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが10.5度、シャフトは「REAX40 Mid Rotation Blue」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

ヘッドの操作性はゆったりとした、オートマチックな挙動をする

クラブ長さは45.0インチと標準的(最近ではやや短め)ですが、クラブ重量が275.7gと非常に軽いので、振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメント(MOI)は281万g・㎠とやや小さくなりました。

計測数値のみで推察すると、ドライバーのヘッドスピードが39m/sくらいのゴルファーにとってタイミング良く振りやすくなっています。また、標準シャフトがかなり軟らかめでありながら、素直なしなり感があるので、ヘッドスピードが37〜38m/sくらいのゴルファーでも十分に扱えるでしょう。

ヘッド形状は前作の「Qi35」の流れをくむ「Qi4D MAX」と同じ丸型で、ヘッドの横幅が広く投影面積が大きくなっています。構えたときの安心感がありつつ「Qi4D MAX」と同様に軽いフックフェース設定で、球のつかまり感が補正されている感じです。

画像: 左から「Qi4D MAX」「Qi4D MAX ライト」

左から「Qi4D MAX」「Qi4D MAX ライト」

また、ヘッドの後方が低いシャローバック形状なので、アッパーブローになりやすいイメージが出ています。

アッパーブローで捉えやすい形状になっている

「Qi4D MAX」よりヘッド重量が軽いですが、重心距離が長く、重心深度が深いので、大MOIを狙った設計は継続されています。ヘッドMOIは「Qi4D MAX」に比べれば小さいものの、ミスヒットに対する寛容性は維持されています。

そして、標準モデルの「Qi4D」や「Qi4D MAX」と同様にフェース面上の重心位置がトウ寄りにあるフェードバイアスのヘッドで、さらにネック軸回りMOIが非常に大きいです。基本的にダウンスウィングでヘッドの返りが非常に遅くなっているので、これらの特性を生かしてややフェード系の弾道が打ちやすくなっています。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年9月8日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

「Qi4Dシリーズ」の分析記事はこちら!

前シリーズの分析はこちら!


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