来季のPGAツアー出場権と、次戦への生き残りを懸けたサバイバルレース、コーンフェリーツアー・ファイナルズ第2戦「ネイションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権」。第2ラウンドを終え、日本勢の2人は対照的な結果と明確な課題を突きつけられた。杉浦悠太が崖っぷちからの劇的なバーディで予選を通過し週末へ駒を進めた一方で、初日好発進を見せていた石川遼は無念の予選落ちを喫した。

杉浦悠太:土壇場9番の劇的バーディ! パット復調で引き寄せた薄氷の予選通過

画像: インスタートの2日目。最終9番でバーディを奪い、予選通過を果たした杉浦悠太(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)

インスタートの2日目。最終9番でバーディを奪い、予選通過を果たした杉浦悠太(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ、撮影/岩本芳弘)

初日をイーブンパー(77位タイ)で終え、巻き返しが必須だった杉浦悠太は、第2ラウンドを4バーディ・2ボギーの「69(2アンダー)」でホールアウト。通算2アンダーとし、カットライン上の63位タイで薄氷の予選通過を果たした。

この日のハイライトは、まさに土壇場のプレーにあった。10番からスタートした杉浦は前半で2つ伸ばすも、後半2番のボギーで後退。通算1アンダーのまま迎えた最終9番ホール(パー4)は、バーディが絶対条件というシチュエーション。プレッシャーがかかる場面で見事にバーディを奪い取り、劇的な形で週末への切符を掴み取った。

土壇場での生還を支えたのは、ショットの安定感とパッティングの修正力だ。第2ラウンドのフェアウェイキープ率は「85.71%(12/14)」で全体6位タイ、パーオン率も「83.33%(15/18)」で全体13位タイと、2日間通してショットのキレはツアー屈指の精度を維持している。

さらに大きかったのはグリーン上での持ち直しだ。初日に「-3.043(108位)」と大苦戦したパッティング貢献度(SG: Putting)は、第2ラウンドで「-0.898(84位)」へと改善。まだ伸びしろを残すものの、パットの修正が土壇場での巻き返しに直結した。

PGAツアー昇格への「ボーダーライン」の現実

予選通過を果たしたとはいえ、杉浦が置かれている状況は依然として過酷だ。

来季のPGAツアー出場権が与えられるのは、ファイナルズ終了時点での「ポイントランク上位20名」。大会前に18位だった杉浦は、初日終了時点で22位まで後退したものの、2日目の巻き返しによって暫定ポイントランキング「21位」へと1ランク押し戻した。

昇格圏内(トップ20)まではあと一歩。週末の決勝ラウンドで1つでも順位を上げ、ポイントを加算することが杉浦にとっての至上命令となる。

石川遼:アイアン失速で無念の予選落ちも、第3戦への切符は手堅く確保

一方、初日26位タイと好位置につけていた石川遼だったが、第2ラウンドは1バーディ・4ボギーの「74」と崩れ、通算イーブンパーでカットラインに2打届かず予選落ちとなった。

失速の最大の要因はアイアンショットの精度の低下だ。初日は「+1.221(24位)」と高水準だったアプローチ貢献度(SG: Approach to Green)が、第2ラウンドでは「-1.502(全体98位)」へと急降下。パーオン率も55.56%まで落とし、スコアメイクに苦しんだ。

今大会は悔しい結果となった石川だが、次戦への生き残りという点では問題ない。現在の暫定ポイントランキングは「43位」につけており、今大会終了後の第3戦「コンプライアンス・ソリューションズ選手権」への進出条件である「上位100名」は余裕を持ってクリアしている。

第3戦で再び本来の切れ味を取り戻し、上位争いに加わることができるか。石川の巻き返しにも期待がかかる。


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