米女子ツアーを主戦場とする古江彩佳(2020年覇者)と西村優菜(2021年覇者)が、日本のファンに確かな存在感を示した。「第57回 住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」の最終日、スポット参戦を果たした両選手は共にスコアを伸ばして大会を締めくくった。コースを知り尽くした2人の歴代女王が、思い出の舞台で見せた意地のラウンドとなった。最終日、古江は「67」をマークして通算10アンダーの4位タイ、西村も「69」と伸ばして通算6アンダーの22位タイでホールアウト。海外の舞台で戦い続ける彼女たちにとって、久しぶりの日本のトーナメントで感じたのは、米ツアーとは異なる「ファンの大歓声」が与えてくれる特別な力だった。

古江彩佳「やっと出せたビッグスコア」

画像: 4位タイでフィニッシュした古江彩佳

4位タイでフィニッシュした古江彩佳

最終日に「67」をマークした古江彩佳は、ラウンド後のインタビューで「最終日にやっとビッグスコアを出せたことは良かったですし、一日落ち着いたプレーができたかなと思います」と充実した表情で手応えを語った。

スコアメイクを支えたのは、前半4番・6番・7番のバーディで波に乗ると、後半も10番・15番・16番で伸ばした計6バーディ(1ボギー)の怒濤のラッシュと、グリーン上でのアグレッシブな姿勢だ。「2日目までと比べると、ピンを攻めることができ、パッティングもカップをオーバーすることが多かったのが良かった」と振り返るように、強気な攻めが功を奏した。

先週の日本女子プロに続き、2週連続となる国内スポット参戦。古江は「米ツアーと比べると、比にならないぐらいたくさんのギャラリーが来てくださるので、歓声が応援、力になるので、すごくありがたいと思います」と、背中を押してくれた日本のファンへ深い感謝を述べた。

西村優菜「ゴルフができる幸せを改めて感じた」

画像: 今季国内ツアー2戦目を22位タイで終えた西村優菜

今季国内ツアー2戦目を22位タイで終えた西村優菜

一方、住友生命のホステスプロとして挑んだ西村優菜は、「今週は3日間ともパターを決め切れなかったというか、スピードを最後まで合わせきれなかった感じがあった」とグリーン上での苦戦を口にした。

それでも、5番(パー5)・6番(パー3)の連続バーディや、11番・12番(パー5)での連続バーディで粘り強さを見せると、ギャラリースタンドが設置された名物18番(パー4)で見事なバーディ締め(計5バーディ・2ボギー)。「ちょっとホッとしました」と安堵の表情を見せた。

「いつもファンの方がたくさん来てくれるイメージがあり、今週も本当に平日からたくさん来ていただいて、バーディを取る度に盛り上がってくれた。だからこそもう少し取りたかったんですけど、そういう中でゴルフをできる幸せを改めて感じることができました」

最終18番ホールでのバーディは、詰めかけた大観衆が作り出した特別な空気の中で生まれたものだった。

「最終ホールは久しぶりにいい緊張感の中でプレーができて、それをつくってくれたギャラリーの方に感謝ですし、その中でいいショットといいパットを打てたので、それを自信に替えていきたいです」

世界へ戻る2人の攻めの誓い

日本のギャラリーの大歓声から、確かなエネルギーを受け取った古江と西村。

復調の手応えを得た古江は、「徐々に調子を取り戻せていると思うので、今後も攻めのゴルフを忘れないように、最後まで優勝を目指して頑張れたらなと思います」と、主戦場でのさらなる飛躍を誓った。

日本のファンの前で魅せた歴代女王の意地と、温かい歓声の中で改めて感じたゴルフの喜び。この特別な3日間を糧に、2人の世界での挑戦は続いていく。

写真/大澤進二


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