世界の一流ゴルファーたちが国の威信をかけて激突する「プレジデンツカップ」。コース上でのバチバチの真剣勝負はもちろんだが、チーム戦ならではの舞台裏の人間模様や“わちゃわちゃ感”も、この大会の大きな魅力だ。そんな今年の米国選抜チームにおいて、開幕前に最もイジられ、話題をさらった男がいる。弱冠21歳のルーキー、ジャクソン・コイブンだ。事の発端は、大会前夜に開かれた華やかなガラパーティーでのある「ハプニング」だった。

ガラパーティーといえば、選手たちがパートナーを同伴してドレスアップし、豪華絢爛な雰囲気の中で行われるのが恒例だ。そのパーティーの最中、パートナーの女性陣がステージ上で華やかな集合写真を撮影していたのだが、なぜかその中央に、21歳独身のコイブンが“ポツン”と1人だけ紛れ込んでいる写真や動画がSNS上で拡散され、大きな話題となったのである。

この珍事について、コイブン本人は翌日の記者会見で苦笑いしながらこう弁明した。

「周りからのプレッシャーがあって、少し強引にステージに上げられたんです。ちょっと場違いな感じはしましたけど……。でも、こういうガラパーティーで独身のルーキーがイジられるのは、ある種の伝統みたいなものですからね(笑)」

続けて彼は、その時のチームメイトたちの反応についても明かしてくれた。

「僕がステージに立っている間、下で見ていた仲間たち全員が僕を見て大爆笑していましたよ」

実はこの時、米国選抜の「'26 Medinah(メダイナ)」という名前のグループチャットでは、とんでもないことが起きていた。チームメイトのウィンダム・クラークが、その裏側を嬉しそうに暴露している。

「ジャクソンがステージに上げられている間、僕らのグループチャットは大爆発していたよ。彼はチームで最高にイジられているんだ」

チームキャプテンのブラント・スネデカーも「ジャクソンや若手たちがグループチャットでベテランたちとどう絡んでいるかを見るのは最高に面白い。スコッティ・シェフラーは普段あまりテキストを打たないのに、彼までチャットに参加してくるくらいだからね」と、チームの雰囲気の良さに目を細める。

画像: 数カ月前まで大学に通っていたジャクソン・コイブン。21歳の若者はいじられるだけではなく、物怖じせず言い返しているようだ(写真は26年全米オープン、USGA提供)

数カ月前まで大学に通っていたジャクソン・コイブン。21歳の若者はいじられるだけではなく、物怖じせず言い返しているようだ(写真は26年全米オープン、USGA提供)

ほんの数カ月前まで大学ゴルフでプレーしていた21歳の若者が、シェフラーやザンダー・シャウフェレといった超トッププロたちと同じグループチャットで盛大にイジられ、それに軽妙に言い返しながらチームに溶け込んでいく。

「最初は少し遠慮がちだったけど、今はもう完全に馴染んでいる。彼も言い返すのを恐れていないしね」とクラークが語るように、この「ガラパーティーでのハプニング」は、年齢も実績も関係なく、米国選抜が最高のチームワークと一体感を作り上げていることを証明する、最高の裏話となった。

いざ本番、この「愛されルーキー」がコース上でどんな爆発力を見せてくれるのか。米国選抜の強固な結束力から目が離せない。


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