
キム・シウーとの対戦を制し、グリーン上で勝利を喜ぶジャクソン・コイブン
決戦前夜(土曜日の夜)米チームのブラント・スネデカーキャプテンの発表にチーム全員が歓声を上げた。
「キム・シウーのマッチにコイブンを起用することを告げるとチームが沸き立ちました。もっとも重要な場面で彼を起用することに決めたのですから」(スネデカー)
3カ月前まで大学生だった21歳を時期尚早といわれながらメンバーに抜擢したスネデカーは、自分の選択が間違いではなかったことを証明するためにもコイブンに大役を任せたのだ。そしてプロデビューしたばかりの若者は見事期待に応え強豪を一蹴。「期待以上の素晴らしい仕事をしてくれた彼を誇りに思います」とスネデカーは喜んだ。
チーム戦(初日と3日目のフォーボール)でペアを組み1勝1分の成績を上げたジャスティン・トーマスは大学生の頃からコイブンと多くの時間を過ごしてきた。ときには先輩としてアドバイスを送り今大会ではチームの支柱として若者を支えてきた。
初日の1番ティーグラウンドでトーマスはコイブンの顔を覗きこみ、その瞳に明かな緊張感が浮かんでいるのを感じ取った。コイブン本人も「ゴルフコースであんなに震えたことはなかった」と語っている。
だがトーマスは「木曜の朝、彼がティーを地面に刺し、いざ1打目を打とうとしたとき」、後輩の強心臓ぶりに「驚かされた」という。緊張のなかコイブンは満面の笑みを浮かべたのだ。「彼のあの笑顔、一生忘れないだろうね(笑)」とトーマス。
記念すべき大会初のティーショットはフェアウェイど真ん中を捉え、コイブンはクラブをくるくる回しながら下ろすパフォーマンスを見せた。
「興奮のあまり彼は自分が刺したティーを拾うのを忘れたんですよ。僕がティーを刺そうとしたら彼のティーがそのまま残っていた。そういう瞬間を共有できるのは素敵なことですよね」(トーマス)
アマチュア時代からコイブンはマッチプレー巧者だった。大学時代の成績(マッチプレー)は13勝4敗1分。アメリカ対イングランド&アイルランドのウォーカーカップでは3勝0敗と驚異的な勝率を誇った。今大会でも2勝1分、負けなしと期待以上の成果を挙げ「人生最高の経験ができました」と声を弾ませた。
コーリー・コナーズを5&3で破り大会初のシングルスV(これまで0勝3敗)を挙げたトーマスはベテランとしての役目を全うした後、改めて後輩にエールを贈った。
「彼(コイブン)をこれほど褒めるのは癪に触るけど、ゴルフの腕前は本当に大したものなんですよ!」
コイブンにとってそれは最高の褒め言葉だった。
【動画】ジャクソン・コイブンvsキム・シウー、18番Hでの決着を振り返る【PGAツアー公式YouTube】
21-year-old Jackson Koivun comes up CLUTCH on the 18th hole of the Presidents Cup!
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