前週のバンク・オブ・ユタ選手権(フォールシリーズ第2戦)はフィナウの故郷ユタ州で開催された。地元の大きな声援を受け活躍が期待されたがまさかの予選落ち。
しかし大会前の記者会見では不振を極めている選手とは思えないほど自信に溢れたコメントが目立った。
23年以来の復活Vへの意欲を問われると「ものすごく高いモチベーションを持っています。それが僕の原動力ですから。スポーツは勝つことがすべて。現在ツアー6勝ですが、この数字はまだまだ十分じゃないと感じています。さらなる勝利を目指して努力を続けています。いつ7勝目を挙げたっていいわけですから」と超ポジティブな言葉を口にした。
このままではシードを落としてしまうのでは? と心配なポジションだが、実はこれまでの6勝のお陰でフィナウは27年までの出場権をすでに確保している。
「今年はPGAツアーに参戦(14-15年シーズン)して以来、これまでのキャリアで経験したことがない状況です。来季も出られるにしてもフォールシリーズが終了するまでに100位以内に入ってポイントランクでのシードを確実なものにしたいと思っています」
確かに17年から22年まではポイントランク20位以内をキープし、一昨年まではツアー選手権(トップ30)の常連だった。世界ランクもトップ10に名を連ねていた。しかし昨年はLIV入りの噂に巻き込まれ集中力を欠いてトップ50入りを逃し66位に終わった。
迎えた26年は状況がさらに悪化。スタッツもどこが悪いとかではなく主要部門はほぼ100位以下に沈みレギュラーシーズン終了時点でポイントランク98位、フォールシリーズ2試合を終えてさらに後退。世界ランクも158位に低迷している。

ツアー通算6勝もポテンシャルからしたらまだまだ少ない! トニー・フィナウの復活を期待したい
トンガとサモアの血を引くフィナウの身体能力は高く従兄にはNBAのバスケットボール選手ジャバリ・パーカー、元NFLのフットボールプレーヤー、ハロティ・ヌガタがいる。アスリートの系譜を持ってすれば本人がいうように6勝は物足りない。
最近彼はホッケーのスティックのような形状のパターを使って話題になったが、前週予選落ちしたこともあり武器にはなっていないようだ。
7人の子供を持つ個性豊かなプレーヤー。華のある選手だけに1日も早い復活を期待したい。
写真/岡沢裕行
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