ゴルフ中ボールが木に引っかかり落ちてこないことは珍しくない。よく「ボールが木に生(な)った」という言い方をする。
金曜日ティーガラは距離が長く難易度が高い11番パー4でティーショットを左に引っ掛けてしまった。
「木に当たった音はしましたがボールが落ちてくるところは誰にも見えませんでした」
それもそのはず、打球は木の枝に引っかかっていたのだ。
しかしアンプレアブルを宣言するにはボールが自分のものであることを特定しなければならない。空を見上げレンジファインダー(距離測定器)を覗き込んで確かめようとしたが「ボールの大部分は見えているのに……」肝心のマークが確認できない。

最終日にリッキー・ファウラー、アマチュアの長﨑煌心とラウンドしたサヒス・ティーガラ(撮影/山口哲平)
その問題を解決するためティーガラのキャディ、カール・スミスがボールに向かって傘を投げた。同組だったジョーダン・スミスのキャディもそれに加担。何度もボールを落とそうと試みるがなかなか上手くいかない。そして傘まで枝に引っかかるハプニング。
このシーンに海外では「ボールだけじゃなく傘まで木に生った!」と笑いのタネに。
最終的にはボールは落とせなかったものの本人のボールであることを確認してアンプレアブルを宣言。1打罰でプレーを続行することができた。
【動画】海外で話題の「ボールを特定しろ! 大作戦」の一部始終【PGAツアー公式】
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x.comケガに泣いた昨年はポイントランク147位に転落したが「体調が戻った」今年は予選落ち1回だけ。トップ10に4回入ってランク48位まで再浮上した。ベイカレントでは実力を発揮できず68位に沈んだが「こんなのはじめて」という予想外の珍事で話題を振りまいた。
過去にはローリー・マキロイやリッキー・ファウラーが打球を木に生らせて話題になった。
2017年のザ・プレーヤーズ選手権では第3ラウンドの18番で若き日のファウラーの打球が木の枝に挟まった。そのままボールを確認することができたので1打罰でプレーを続けた。
「長くゴルフをしていればボールが木に引っかかることもあります。前向きに捉えればボールを紛失してティーイングエリアまで戻らなければならないこともあるので、少なくとも(ボールを)特定できてそこからプレーを続けられたのは幸いでした」と語っている。
これには続きがある。ファウラーがホールアウトした後、PUMAのキャップを被った少年が球を探そうと木に登り始めたのだ。
かなり上まで登ったがボールには届かない。周囲から「もう少しだ頑張れ」「諦めるな」という声が飛ぶなか、あるギャラリーが履いていた靴を脱いで投げボールを落としてくれた。そして木に登った9歳の少年マックス・ラティマー君に渡してくれのだ。
ラウンド後ファウラーがファンのサインに応じているときボランティアがラティマー君を抱えあげファウラーにアピール。彼は憧れの人が木に生らせたボールにサインをしてもらうことができた。
人生最高の瞬間を経験した彼も今や18歳か19歳。どんな少年に成長しているのだろうか?
