大勢のギャラリーを集め盛り上がった「ベイカレントクラシック Presented by LEXUS」はマイケル・ブレナンの優勝で幕を閉じた。そして大会2日目に起きたあるできごとが海外で話題になっている。サヒス・ティーガラの打球が木に引っかかり、自分のボールであることを確かめるためキャディが取った行動が珍事に繋がった。いったい何が起きた?

ゴルフ中ボールが木に引っかかり落ちてこないことは珍しくない。よく「ボールが木に生(な)った」という言い方をする。

金曜日ティーガラは距離が長く難易度が高い11番パー4でティーショットを左に引っ掛けてしまった。

「木に当たった音はしましたがボールが落ちてくるところは誰にも見えませんでした」

それもそのはず、打球は木の枝に引っかかっていたのだ。

しかしアンプレアブルを宣言するにはボールが自分のものであることを特定しなければならない。空を見上げレンジファインダー(距離測定器)を覗き込んで確かめようとしたが「ボールの大部分は見えているのに……」肝心のマークが確認できない。

画像: 最終日にリッキー・ファウラー、アマチュアの長﨑煌心とラウンドしたサヒス・ティーガラ(撮影/山口哲平)

最終日にリッキー・ファウラー、アマチュアの長﨑煌心とラウンドしたサヒス・ティーガラ(撮影/山口哲平)

その問題を解決するためティーガラのキャディ、カール・スミスがボールに向かって傘を投げた。同組だったジョーダン・スミスのキャディもそれに加担。何度もボールを落とそうと試みるがなかなか上手くいかない。そして傘まで枝に引っかかるハプニング。

このシーンに海外では「ボールだけじゃなく傘まで木に生った!」と笑いのタネに。

最終的にはボールは落とせなかったものの本人のボールであることを確認してアンプレアブルを宣言。1打罰でプレーを続行することができた。

【動画】海外で話題の「ボールを特定しろ! 大作戦」の一部始終【PGAツアー公式】

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ケガに泣いた昨年はポイントランク147位に転落したが「体調が戻った」今年は予選落ち1回だけ。トップ10に4回入ってランク48位まで再浮上した。ベイカレントでは実力を発揮できず68位に沈んだが「こんなのはじめて」という予想外の珍事で話題を振りまいた。

過去にはローリー・マキロイやリッキー・ファウラーが打球を木に生らせて話題になった。

2017年のザ・プレーヤーズ選手権では第3ラウンドの18番で若き日のファウラーの打球が木の枝に挟まった。そのままボールを確認することができたので1打罰でプレーを続けた。

「長くゴルフをしていればボールが木に引っかかることもあります。前向きに捉えればボールを紛失してティーイングエリアまで戻らなければならないこともあるので、少なくとも(ボールを)特定できてそこからプレーを続けられたのは幸いでした」と語っている。

これには続きがある。ファウラーがホールアウトした後、PUMAのキャップを被った少年が球を探そうと木に登り始めたのだ。

かなり上まで登ったがボールには届かない。周囲から「もう少しだ頑張れ」「諦めるな」という声が飛ぶなか、あるギャラリーが履いていた靴を脱いで投げボールを落としてくれた。そして木に登った9歳の少年マックス・ラティマー君に渡してくれのだ。

ラウンド後ファウラーがファンのサインに応じているときボランティアがラティマー君を抱えあげファウラーにアピール。彼は憧れの人が木に生らせたボールにサインをしてもらうことができた。

人生最高の瞬間を経験した彼も今や18歳か19歳。どんな少年に成長しているのだろうか?


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