
2031年の「ライダーカップ」の開催予定のカミラル(スペイン)は明るく開放的なクラブハウスと評価されている(コースの公式サイトより)
イギリスの行動心理学者であり臨床心理士のスティーブン・スミスは、欧州ツアー・デスティネーションズ・サイトのインタビューで見解を述べた。
「顧客が価格と論理に基づいて購買の判断をすると思ったら全体像の90%を見失っている。私たちは考える前には感情をつかさどる脳が働いている」とスミス氏は語り、ゴルフ場のクラブハウスに5つの改善ポイントを挙げている。
(1)到着不安:コースへの標識の不備や不明瞭な方向指示で頭が混乱し、不安を抱き心理的ネガティブな感情になる。
(2)暗い入り口:多くのクラブはなかが見通せない暗い玄関を持っているが、これは人に恐れを抱かせる。
(3)脅威を感じる沈黙:人は新しい場所に足を踏み入れる際、安全のチェックをするもので、温かい挨拶やフレンドリーなスタッフ、あるいは受付のような場所があると安心する。
(4)インテリアデザイン:人は帰属感を求めるが、多くのクラブは男性のために設計されており、これは間違い。最も支出の多い層を除外してしまう。
(5)負担を感じさせる小売りスペース:買おうとするものが遠い場所にあると衝動的な買い物をあきらめさせてしまう。
要は明るく開放的なクラブハウスということ。そのスミス氏の協力を得て行動心理学を使い成功しているのが世界15カ国で25コースのネットワークを持つ欧州ツアーデスティネーションズ(ETDs)のようだ。そのトップであるイアン・ノックス氏は「2031年の「ライダーカップ」の開催予定のカミラルでは、ゴルフとホスピタリティ、そして小売りの流れに細心の注意を払い」成功していると言う。
ビジターの多い日本のメンバーコースにもこの行動心理学を利用できるかもしれない。
※週刊ゴルフダイジェスト2026年10月27日号「バック9」より
