16番パー3の熱気! 櫻田新児と三森喜代美が肌で感じた世界基準の熱量
まずは2人とも、大会の規模や華やかさに感じ入った様子。レッスン会に参加する以外にも、試合をしっかり観戦したとのこと。
「さすがベイカレントさんがPGAツアーを呼ぶだけあるなと感じました。規模感、安全体制、人気度など日本の男子ツアーと比較すると一桁二桁違いますね。貴重な時間を過ごさせていただきました。中島啓太選手は、冷静にプレーしていたと思いますが、イマイチ乗っている感じがしなくて。3日目にも観戦に行き、16番パー3をほぼ全員見学。半数近い選手がバンカーに捕まっていました。中島選手は前日ダブルボギーを叩いたのでどうかなあと心配していましたが、無事パーで切り抜けました」(櫻田さん)

昨年は雨で中止となったクリニック。今年は晴天のもと、真剣に学ぶ楽しい時間を過ごしました
「とても天気がよく、ゴルフ日和でした。今回は主人と二人で観戦させていただきました。横浜に前泊して、東戸塚からのバスで早めにゴルフ場に行きました。初日とは思えない人の山で、松山英樹選手の1ホール目から観戦したのですが、人ごみのなかを移動して歩くのは、かなり大変で、3ホール目であきらめ、16番のホスピタリティ・ラウンジを利用させていただき、無理せず、ゆっくり観戦させていただきました。なかなか利用できる席ではないので、麻生グループさんに感謝です。ゴルフ観戦をしてためになったことのひとつに、どの選手も一打、一打、慎重に準備をしてショットをする姿勢があるとわかったことがあります。もちろん、プロで賞金のかかった試合ですから、当たり前のことでしょうが、丁寧なプレーは学ぶべき点がたくさんありました」(三森さん)
「ダフりを防ぐ振り幅」と「飛ばすためのフォロースルー」
では、レッスン会について聞いてみましょう。中島啓太プロが、実際にボールを打って見せ、また皆の質問にも答える形を取りました。2人も、“鋭い目線”で中島プロのゴルフを見つめています。

丁寧に説明する中島啓太プロ。ゴルファー同士、「上手くなりたい」という思いは理解できるのです
「中島選手のスウィングを間近に見て、軽く振っているけど、ボールは真っすぐ遠くに飛んでいく。さすがプロと言うしかなかったです。でもこのスウィングが自分にできるかと言われたら、“ノー”。ただ、中島選手にダフらないようにするポイントを質問したところ、『振り上げたクラブをそのまま同じくらい左側に振り上げるといい』と言われましたので、今後、実践したいと思います」(櫻田さん)
「中島選手のクリニックは、13時集合でしたが、中島選手がホールアウトするまで炎天下のなかで待つのが大変でした。中島選手からは多くの質問に素振りを交えながらわかりやすく回答していただきましたし、説明を加えながら、ドライバー、アイアンショットも披露。目の前で見るショットは圧巻でした。アプローチについても、“振り幅”の説明はわかりやすく、『距離に合わせて振り上げた大きさでフォローも振り上げる』と。説明後の実際のアプローチショットは宣言した通りの距離を打ち分け、さすがでした。さらに、非力な素人が飛ばすためには、『打ってから先が大事だ』との説明も。『インパクトで力を最大にして、スウィングを止めずに手首をキープする』。私も心がけてみようと思います」(三森さん)

中島啓太プロと三森喜代美さん
櫻田新児は「日本障害者オープン優勝」へ
三森喜代美は「身体に無理のない一打」へ
最後にお2人の今後の目標をうかがいました。
「今月の日本障害者オープンゴルフ大会で優勝すること。そして、最後までボギーペースを考えながら回ることです」(櫻田さん)

ジャスティン・トーマスと2ショット。「見るからに紳士でした。日本で1番美味しい食べ物を聞くと、答えは『ステーキ』。本場はアメリカと思いましたが、和牛肉をとても気に入っているみたいです」(櫻田さん)
「スコアではなく、納得のできるショットを打つこと。今はなかなか練習に行けずにいますが、その時間が持てるようになったら、年齢にあった打ち方を習得して、身体に無理なく、ゴルフを楽しめればと思っています」(三森さん)
PGAツアーで戦うプロたちのプレーからも自分に参考になることを見つけていく。そういう気持ちを持つ障害者ゴルファーたちの姿勢こそ、世界のトッププロに通じるものだと思います。


