「エプソンツアー」が終わり、LPGAツアーも佳境を迎えているが、乳がんを克服した女子プロがLPGAツアーのホームページに寄せた手記が反響を呼んでいる。
画像: 乳がんを克服したキム・カウフマン(LPGA公式Xより)

乳がんを克服したキム・カウフマン(LPGA公式Xより)

35歳のキム・カウフマンは、現在LPGAツアーの下部にあたるエプソンツアーにフル参戦している。彼女は大学を卒業してすぐにQスクールに合格し、LPGAツアーで7年プレー。しかし直近の4年間はエプソンツアーに参戦している。24年はポイントランク16位でトップ15に与えられるLPGAツアー昇格切符を逃した。そんなとき人生を一変させる出来事が起きる。最終戦を終えた直後に受けたマンモグラフィ検査で陽性と診断されたのだ。

「乳がんへの取り組みもゴルフと同じ。専門家に相談し計画を立てて徹底的に準備する。まさかゴルフへの取り組みががんの闘病にこれほど役に立つとは思いませんでした」。

24年11月に手術を受け1月から化学療法、4月から33回の放射線治療を受けた。6月にすべての治療を終えたが、その間クラブを握らなかった。

「がんにかかる前、ゴルフは私にとって苦役でした。エプソンツアーで昇格を目指し続けた4年間。懸命に戦ってもかなわずそろそろ限界かなと思っていた」

闘病を終えたときの自分の本心を確かめたかった。まだゴルフをしたいのか?

冷静に考えて出た結論は、試合で味わう緊張感や極めることができないスポーツに挑む難しさ、すべてが恋しかったという。

「がんは私からゴルフを奪いましたが、ある意味では再び私に与えてくれたのです」

9カ月後に競技に復帰。25年は最終予選に進み26年はエプソンツアーにフル参戦。納得のいく結果ではなかったが、病が与えてくれたものは大きかったという。

「乳がんとの闘いは人生で最も過酷なラウンドでしたが、それを乗り越えられたのは目の前の一打に臨む姿勢をゴルフから学んだから」

彼女は今季、59位でツアーを終えてLPGAツアー昇格はならなかった。来季こそ、という思いで彼女は戦い続ける。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年11月3日号「バック9」より


This article is a sponsored article by
''.