DPワールドツアーのインディア選手権でケビン・キズナーがローリー・マキロイによる「ゴルフの世界的普及のためにインドに来た」という発言を批判し話題になった。
キズナーはポッドキャスト『Fore Play』に出演しマキロイがインド選手権に出場した理由を「1000万ドル(15億円以上)のアピアランスフィー(出演料)のため」と語ったのだ。「世界各地でプレーしてゴルフを普及する? 笑わせるんじゃない。マキロイはバッグの中にドライバーさえ入れていなかった。自分の得意なクラブが使えないような試合に出るのは明らかに金のためだ」と発言したのだ。
【動画】ケビン・キズナーがマキロイの発言について言及(1分35秒から)【Fore Play Podcast公式YouTube】
Kiz Stirs Up Controversy With Rory McIlroy | Fore Play Episode 907
www.youtube.comこれに対しマキロイは賞金とは別に報酬を受け取ったことは否定せず「金銭だけが目的ではない。お金とゴルフの普及、その2つは成立させることができる。ゴルフ発展途上の国にゴルフを根づかせたい」と反論した。もちろん主催者側も大金を払ってでも大物を呼ぶことで大会の格を上げたいという意向があるのだろう。
出場するだけで15億円が手に入る時代。では単純に賞金だけを考慮した場合、26年にもっとも稼いだのは誰か?
答えは簡単だ。世界ランク1位のスコッティ・シェフラーに追いつける選手はいない。彼は賞金だけで今年3093万7525ドル(約48億5千万円)を獲得。シーズン3勝を挙げているが獲得賞金のおよそ3分の1をツアー選手権で稼いでいる。

シェフラーは今年の賞金だけで3093万7525ドル(約48億5千万円)稼いでいる(写真/2026年のキャデラック選手権 撮影/岩本芳弘)
2位はLIVで3年連続年間王者に輝いたジョン・ラーム。獲得賞金の総額は2200万8240ドル(約34億5千万円)だったが、このうちいくらかは未払いであることが判明している。
意外な人物が3位にランクイン。米ツアー3勝、DPワールドツアー1勝(フランスOP)のマット・フィッツパトリックだ。彼が欧米両ツアーで獲得した賞金は1562万9177ドル(約24億5千万円)に上った。
1558万8296ドル(24億4千万円)稼いだブライソン・デシャンボーが4位に入っているがラーム同様、未払い金がある可能性も。
5位がキャメロン・ヤングで1506万8482ドル(約23億6千万円)。ローリー・マキロイは6位のウィンダム・クラーク、7位のホアキン・ニーマンより下の8位(1242万3253ドル/約19億5千万円)にとどまっている。しかしコース外でのスポンサー契約やアピアランスフィーなどを合わせると賞金の数倍も稼いだに違いない。この点についてはやがてフォーブス誌の『もっとも稼いだアスリートランキング』で明らかになるだろう。
いずれにしてもトッププロの稼ぎは凄い。タイガーがプロデビューした頃から賞金は右肩上がり。20、30年前はゲーリー・プレーヤーやリー・トレビノら大御所が「最近はプロゴルファーがアタッシュケースを持って世界を回っている。まるでビジネスマンのようだ」とため息まじりに語っていたもの。
今はそれを飛び越えプロゴルファーが弁護士を伴って転戦するようになった。プロたちはよくチームという表現を使うが、この時代、選手はさながらチームを率いるCEOだ。

