バミューダ島にあるポートロイヤルGC(6828ヤード・パー71)で開催中のPGAツアー「バターフィールド・バミューダ選手権」の第2ラウンド。PGAツアールーキーの平田憲聖がボギーなしの「64」を叩き出し、通算13アンダーでチャンドラー・ブランシェットと並ぶ首位タイに躍り出た。この「64」というスコアは、今年5月の「ザ・CJカップ バイロン・ネルソン」初日に並ぶ今季の自己ベストタイ記録である。

精密機械のようなアイアンショットと勝負強さの噛み合い

平田はコースとの相性について、「距離が長くなく、グリーンに向けてタイトなスポットに打たなければならないコース。それが自分のゲームに合っている」と明確に分析している。この言葉を裏付けるのが第2ラウンドのスタッツだ。グリーンを狙うショットの貢献度(SG: Approach to Green)は「+2.610」で全体8位、パーオン率は「88.89%(16/18)」で全体3位タイを記録。本人が語る「タイトなスポットを捉える」精度が、データで完璧に証明されている。

しかし、この日の好スコアはショット力だけによるものではない。パッティングの貢献度(SG: Putting)でも「+2.515」を叩き出して全体11位に入り、トータル貢献度(SG: Total)は「+4.681」で全体2位タイ。ショットでタイトにつけたチャンスを確実に沈め切るという、完璧な噛み合いを見せた。

画像: PGAツアーで初の首位に立った平田憲聖(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ)

PGAツアーで初の首位に立った平田憲聖(写真は26年ソニーオープン・イン・ハワイ)

メンタルの支柱となった日本ツアー6勝の経験

好スコアを支えたキーホールについて、平田自身は「13番(実測213ヤード・パー3)のティーショットで3.6メートルにつけて、そのチャンスでしっかりバーディを奪えたことが大きく、勢いを維持できた」と振り返る。

PGAツアーでの初優勝争いという大きなプレッシャーに対し、「週末は多くの感情を抱くと思うが、過去の6勝が助けになると思う」と話す。日本ツアーで得た経験と勝ち星が確固たるメンタルの支柱となっている。

仮に平田がこのまま逃げ切り優勝を果たせば、2025年の「ザ・セントリー」を制した松山英樹以来となる、日本人史上6人目のPGAツアー制覇という偉業達成となる。

勝てば2年シード&2028年「チャンピオンシップシリーズ」出場権が確定!

今大会での勝利は、単なる1勝をはるかに超える巨大な意味を持つ。

今週の開幕前時点でポイントランキング176位と低迷し、来季のフルシード権(100位以内)獲得へ崖っぷちに立たされていた平田だが、PGAツアーで優勝を果たせばその瞬間に「2年間のシード権」が一気に確定する。

さらに大きな特典となるのが、この2年シードによって「2028年のPGAツアー・チャンピオンシップシリーズ」への出場権が約束される点だ。加えて、来季の「ザ・プレーヤーズ選手権」やメジャー大会「全米プロゴルフ選手権」への招待状も手に入る。ルーキーイヤーに訪れた千載一遇のチャンスは、まさに今後のゴルフ人生を激変させるビッグチャンスと言える。

歴代王者との直接対決! 緊迫のムービングデーへ

決勝ラウンドが展開される週末のバミューダは強風が予想されている。平田は「昨年のバハマでの強風でも良いプレーができた。条件は他の選手も同じなので、自分のゲームに集中するだけ」と極めて冷静だ。

3日目のムービングデー、平田は首位に並ぶブランシェット、そして1打差3位につける2022年大会覇者シェイマス・パワーとともに最終組(現地時間の土曜午前11:51・日本時間の土曜午後11:51スタート)でティーオフを迎える。浮き足立つことのない25歳のルーキーが、歴代王者との直接対決の中でどうサバイバルを戦い抜くのか、週末の戦いから目が離せない。

なお、その他の日本勢では、米澤蓮が通算9アンダーの13位タイ、金谷拓実が通算5アンダーの63位タイで予選を通過している。

写真/岩本芳弘

【動画・約9分】バミューダ選手権2日目のハイライト【PGAツアー公式YouTube】

画像: PGA Tour Highlights | Round 2 | Butterfield Bermuda Championship | 2026 www.youtube.com

PGA Tour Highlights | Round 2 | Butterfield Bermuda Championship | 2026

www.youtube.com

This article is a sponsored article by
''.