国内女子ツアー「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は10月25日(日)、兵庫県のマスターズゴルフ倶楽部(6520ヤード・パー72)にて最終ラウンドが行われた。単独首位から出た桑木志帆が4バーディ・1ボギーの「69」をマークし、通算15アンダーで逃げ切り優勝。年間自己最多勝利数を更新した。1打差の通算14アンダー単独2位にはツアー自己最高位となった森井あやめ、通算13アンダー3位タイには4日間安定したプレーを貫いた髙野愛姫と大会連覇を狙った佐久間朱莉が入った。

勝因は「自分に負けない気持ち」――17番の窮地を耐えてつかんだ今季4勝目

画像: 今季4勝目、ツアー通算7勝目を挙げた桑木志帆

今季4勝目、ツアー通算7勝目を挙げた桑木志帆

単独首位から出た桑木志帆が、緊迫の優勝争いを勝ちきった。

アウトコースの2番で122ヤードの第2打をピッチングウェッジで左手前3.6メートルにつけてバーディを先行。8番(パー5)では3番ウッドを握ってチャンスを演出し、5.3メートルを沈めて2つ目のバーディを奪い、前半アウトを「34」で折り返した。 後半に入ると、11番で104ヤードから1メートルにつけてバーディ。さらに13番でもカラーから5メートルをパターで流し込み、通算16アンダーまでスコアを伸ばした。

画像: 緊迫した優勝争いのなか、力強いドライバーショットを放つ桑木志帆

緊迫した優勝争いのなか、力強いドライバーショットを放つ桑木志帆

しかし終盤17番(パー3)でティーショットを奥に外し、アプローチも手前のカラーで止まる大ピンチを迎える。「気を抜けばダブルボギーになってしまう状況だったが、決めてやると思って打った」と、残した1メートル強のボギーパットを気迫でカップに沈めてしのいだ。1打リードで迎えた最終18番を落ち着いてパーで締めくくり、後続を1打差で振り切った。

「優勝できると思って臨んでいなかったので本当にうれしい。調子があまりよくないなかで勝ちきれたのは、今までの優勝とは違った感覚でした」と笑顔を見せた桑木。「日本女子オープン」で競り負けた際、小林浩美JLPGA会長から「申ジエさんのほうが勝ちたい気持ちが出ていた」と声をかけられたことを明かし、「今回は絶対に気持ちで負けないぞと思ってプレーしました。ここぞという場面で気持ちを強く持てたことが勝因です」と胸を張った。

猛追も終盤の失速に涙――森井あやめがツアー自己最高の単独2位

画像: 惜しくも1打届かなかった森井あやめ

惜しくも1打届かなかった森井あやめ

首位と2打差の2位タイから出た森井あやめが、圧巻のバーディラッシュで一時は単独首位に立つなど大会を大いに盛り上げた。

森井は1番、2番で連続バーディを奪うと、5番、9番でもスコアを伸ばして前半アウトを4バーディ・ノーボギーの「32」で猛追。後半も13番、15番でバーディを重ねて通算16アンダーまで伸ばし、初優勝へ向けて快走を続けた。しかし、初タイトルへの重圧がかかる上がりホールの16番、17番で痛恨の連続ボギーを喫して「36」。

この日6バーディ・2ボギーの「68」でホールアウトし、通算14アンダーの単独2位で惜しくも1打届かなかった。 「結構悔しいですね。上がりで本当にもったいないことをしてしまいました。気持ちの弱さが出てしまったので、もっと練習して自信をつけて、強気なゴルフができるようにしたいです」と唇をかんだが、ツアー自己最高成績を収めて大きな手応えと課題を収穫とした。

4日間崩れず3位タイの髙野愛姫、連覇届かずも手応えの佐久間朱莉

画像: 「4日間1度も崩れずに戦えた」と充実感を漂わせた髙野愛姫

「4日間1度も崩れずに戦えた」と充実感を漂わせた髙野愛姫

通算13アンダーの3位タイには、初日から優勝争いを牽引した髙野愛姫と前年覇者の佐久間朱莉が入った。 髙野は1番、3番、6番と前半からバーディを量産して「33」をマーク。

後半も10番で伸ばしたあと12番でボギーを叩いたものの「36」でまとめ、4バーディ・1ボギーの「69」を記録。4日間すべて「70」以下を並べ、堂々の3位タイフィニッシュを果たした。「これまでは最終組などのプレッシャーがかかる位置に入ると大崩れするパターンが多かったですが、4日間1度も崩れずに戦えたことが本当にうれしいです」と充実感を漂わせた。

画像: 大会連覇は逃したものの、3日間連続ノーボギーと抜群の安定感を示した佐久間朱莉

大会連覇は逃したものの、3日間連続ノーボギーと抜群の安定感を示した佐久間朱莉

一方、大会連覇を目指した佐久間朱莉は、6番、7番で連続バーディを奪うと、後半も16番でバーディを奪取。3バーディ・ノーボギーの「69」で回り、3日間連続ノーボギーという抜群の安定感を示したが、通算13アンダーの3位タイで連覇には届かなかった。「伸ばし合いのなかであのショットでは勝てないですし、ロングホール(パー5)でスコアを伸ばせなかったのがもったいなかったです」と反省を口にしつつも、「後半の3日間をノーボギーで回れたことはプラスにとらえて、来週の地元戦(樋口久子 三菱電機レディス)に向けて修正したいです」と前を向いた。

撮影/姉崎正

※2026年10月26日11時18分 本文を一部修正いたしました。

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